J2北海道コンサドーレ札幌の川井健太監督(45)が、納得のシーズンを終え、手応えを胸にJ1復帰を目指す。J2・J3百年構想リーグを8位で終えた後、報道各社の合同取材の中で8月に開幕するJ2リーグ戦への意気込みを語った。

負傷者以外のフィールド選手を全員起用するなど、変化を恐れず、クラブのJ最長タイとなる7連勝を飾るなどした指揮官。その手腕の根底にあるものは何かを聞いた。(取材・構成 砂田 秀人)

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  一時は最下位も経験したJ2・J3百年構想リーグ。全体8位だったシーズンを終え、川井監督は好感触をつかんでいる。

 「次につながるハーフシーズンになった。僕がやりたいことをしっかりと提示し、それに対して選手たちが理解をしてやろうとしてくれたことが今、土台になりつつある。良い土台を持って、新シーズンに向かえると思います」

 負傷離脱中のFWマリオセルジオとDF中村を除き、稼働できるフィールド選手は全て起用した。7連勝中でもメンバー変更を積極的に行えたのは、選手の成長を実感したからだった。

 「僕の基準に達してなかったら絶対にベンチには入れない。全選手を使えたのはみんなが基準を超えてくれたから。使ったじゃなくて使えたんです。僕はみんなでやりたいタイプ。

選手には共存してやってくださいと言っていた。競争は黙っていても起こる。競争ではなく、同じポジションが共存することで、ある選手が成果を上げれば、次に出る選手はまたぐっと成果を出す。お互いの成長の仕方は共存しているからこそ出る。7連勝の期間はすごく感じましたね。1人だけグンと行くんじゃなくて、そのグループ、そのポジション全体がグンといっている感覚はありました」

 特に結果が出た時に、メンバーや戦術を変えるのは簡単ではない。ただ川井監督は4バックから3バックへの変更や選手のポジションチェンジなど、変化への抵抗はない。その心情は。

 「選手にも言っているが、このハーフシーズンが良かったから次のシーズンも使うよっていう考えはない。僕はこれが足りないから変えるのではなく、良くても変える、アップデートしていくっていう感じ。何が一番良いかをずっと探していくのが好きだし、過去良かったことが次も良くなる保証などはない。変えるのは試合に勝つためだし、変化を怖がるのは嫌。

次に次にっていうメンタリティーは常に持ち続けたいし、それが変えるっていう作業になっている」

 一定の結果を残して臨む8月からの新シーズン。目標のJ1復帰へ、道筋は確実に描かれている。

 「開幕まで期間的にも短いが、土台はできているので。攻撃面は課題ではあったが、この半年のシーズンが始まる前、詰め込み過ぎちゃうとそこからの余白がなくて、26―27シーズンでおなかいっぱいになっちゃうなと思っていた。攻撃は余白をあえて空けていたので、そこはもっと詰め込んでいきたい。7連勝という目に見える成果も出したし、一定の手応えはある。この感覚は大事にしていきたい」

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