歌舞伎俳優の坂東新悟が15日、東京・大田区の新田神社で中村鴈治郎と国立劇場7月歌舞伎鑑賞教室「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」(7月4~15日、東京・大田区民ホール・アプリコ)の成功祈願を行った。

 平賀源内が福内鬼外(ふくちきがい)の筆名で書いた時代物の名作。

強欲な渡し守頓兵衛(鴈治郎))が、金のために娘お舟(新悟)が一目惚れした新田義峰(中村萬太郎)を殺そうとする物語。お舟は、一目惚れした義峰を命がけで助けようとする女形の大役で、初役で挑む新悟は「女形なら誰もが憧れる役。身が引き締まる思いで光栄です」と声を弾ませた。

 新悟は昨年、父の坂東彌十郎と共演したドラマで新田神社に訪れていた。父から「神霊矢口渡」ゆかりの地であることを聞き、「いつかお舟役をやらせていただきたい」と祈願。約1年後に願いがかない、「お舟のけなげさ、一目惚れをする、かわいらしい様子に感情移入してもらわないと、お客様はついてこられない。かわいそうだな、けなげだなと思ってもらえるように頑張りたい」と意欲を見せた。

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