◆第74回府中牝馬S・G3(6月21日、東京競馬場・芝1800メートル)=6月16日、美浦トレセン

 第74回府中牝馬S・G3(21日、東京)に出走するエストゥペンダ(牝4歳、美浦・高柳瑞樹厩舎、父サートゥルナーリア)は、これまで重賞に4回挑んで3着2回。全てで掲示板を確保しており、威力のある末脚は、いずれ重賞を取れると思わせるものだった。

 悲願の初タイトルへ舞台は申し分ない。全4勝が左回りで、そのうち2勝は今回と同じ1800メートル。前走の弥彦Sを「ヒヤヒヤする展開でしたが、能力を見せられた」と佐藤助手が振り返るように、後方12番手の位置取りで前半5ハロンは63秒5のスローペース。さらに直線では行くところ行くところで周囲が壁になり、まともに進路が開いたのは残り100メートルほどだったが、鮮やかに差し切る地力の違いを見せた。

 以前までは乗り難しい面が課題だったが、レースでは進境が見られる。同助手は「乗っていてキャンターからパワーがついたと感じます。ただ、レースに行くと前走を見ても3歳の頃より我慢できるようになって、大人になりましたね」。16日は美浦・坂路を68秒2―16秒4でゆったりとしたキャンターで駆け上がった。「直線が長い方がいいですね。まだ底を見せていないですし、いい走りを見せてほしい」。15日に決定したハンデはトップと2・5キロ差の54キロ。機は熟している。

(浅子 祐貴)

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