◆日本生命セ・パ交流戦 2026 阪神0―1西武(16日・甲子園

 西武が阪神に勝利し、交流戦成績を14勝3敗1分として球団初の優勝を飾った。パ・リーグ6球団で唯一、手が届いていなかったタイトルだったが、セ・パ合わせて9球団目の栄冠(残る未達成は阪神、中日、広島)となった。

 西武・武内、阪神・才木の投げ合いとなった試合で、均衡を破ったのはFA加入戦士の桑原だった。5回1死二塁から、センター前にはじき返し、先制点をもたらした。この虎の子の1点を武内、ウィンゲンター、篠原、甲斐野とつないで守り切り、甲子園のマウンドに歓喜の輪を広げた。

 交流戦では全セ球団から勝ち越し。約3週間で貯金を11個積み上げ、悲願の頂点をつかみ取った。投打ががっちりかみ合い、粘り強く白星を積み上げてきた。「打破」をチームスローガンに掲げた西口政権2年目の今季。野手陣では、主砲ネビンが左脇腹痛で欠場が増える中で、長谷川が気を吐いた。6月9、10日の広島戦(ベルーナD)では2戦連続サヨナラ打を放つ神がかり的な勝負強さを発揮。打率3割6分7厘とこの時点でトップに立ち、打線をけん引。5月28日のヤクルト戦(神宮)で、地面すれすれのライナー性の打球を左翼手が捕球したと思い込み、塁を離れてベンチに向かってアウトになるというボーンヘッドを犯し、懲罰交代となったが、悔しさをバネに名誉挽回に成功した。また負ければ交流戦優勝の可能性が完全に消滅する14日・巨人戦(ベルーナD)では、ベンチを温めることが多かった石井が値千金の3号ソロを放つなど、日替わりヒーローも多く飛び出し、チームの士気は日ごとに高まった。

 西口監督が「信頼度が高い。先発がしっかりとゲームを作って長いイニング投げられていることがうちにとっては一番大きい」と勝因の一つに挙げた投手陣では、高橋光、隅田、平良が3戦に登板し2勝。その3人に加え、渡辺、武内、ワイナンスの先発ローテ6人がきっちりと試合を作り、勝利の方程式へ繋ぐ形を確立した。期間中のチーム防御率1・53は12球団トップと、鉄壁のディフェンスを構築した。

 指揮官がターニングポイントに上げたのは、7日の中日戦(バンテリンD)。8回裏に1点リードを追いつかれ、延長戦に突入。延長11回2死満塁と絶対絶命のピンチで、上田が一塁走者・細川をけん制で刺すビッグプレーが飛び出した。これまでも要所で繰り出してきた”伝家の宝刀”でサヨナラ負けを阻止すると、続く延長12回表に3点を勝ち越し。「篠原と岩城を使わずに他のメンバーで12回まで抑えて勝ちきったのは非常に大きかった」と評価。若手ながら勝利の方程式入りしている2投手を休養させながらも粘り勝ちした。

 今季成績を41勝23敗2分とし、2位・ソフトバンクに3・5ゲーム差をつけて、リーグ再開を待つ。2019年以来、7年ぶりのリーグ制覇へひた走る西武特急が、交流戦で一気に加速した。

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