◆米大リーグ アスレチックス―ロッキーズ(14日、米ネバダ州ラスベガス=ラスベガスボールパーク)

 ロッキーズ・菅野智之投手(36)が14日(日本時間15日)、米ラスベガスで行われたアスレチックス戦に先発し、5回97球で9安打を浴び、メジャー移籍後ワーストの8失点だったが、ロッキーズ球団史上最多の23得点と援護に恵まれて自身3連勝となる7勝目(4敗)をつかんだ。日本人メジャーリーガーが8失点しながら勝利投手になるのは史上初の珍事となった。

 1回表にロッキーズはバッテリーを組むグッドマンの19号2ランで先制。リードをもらった菅野だが、無死一、二塁からソダーストロムに右中間へ適時二塁打、コルテスに右前へ2点適時打を浴びて逆転を許すなど初回だけで4点を失った。5―4で再び1点のリードとなった2回も、カーツに左中間へ適時二塁打を浴びてまたしても追いつかれた。

 同点の3回は3者凡退。8―5となった4回は1死二、三塁でカーツの一ゴロで1点を失ったが、なんとか踏ん張ってリードを守った。5回表にはロッキーズ打線が6得点。14―6とリードを広げた。8点リードの5回は、1死から野手の間にポトリと落ちる不運な二塁打を許し、2死三塁でマンシーに3号2ランを浴びた。それでも続くマクニールを左飛に打ち取って7勝目の権利をつかんで降板した。

 これまで日本人メジャーリーガーで7失点しながら勝利投手になったのはメジャーで7失点しながら勝利投手となったのは、ドジャース野茂英雄(97年8月1日、対カブス)、レッドソックス・松坂大輔(07年9月3日、対ブルージェイズ)、オリオールズ・上原浩治(09年4月13日、対レンジャーズ)、オリオールズ・菅野智之(25年6月27日、対レイズ)の4度あった。昨年菅野が7失点勝利をつかんだ際には「長い野球人生でこれだけ点数を取られて勝ちが付いたのは、おそらく初めて」と話していたが、8失点勝利は日本人史上初の珍事となった。

 ロッキーズ打線は菅野の降板後も攻撃の手を緩めることなく、1993年の球団創設から34年目で史上最多となる23得点。

1番のカストロは2本塁打を放つなど6打数4安打7打点、4番のグッドマンも2本塁打で6打数5安打4打点と大暴れ。6本塁打など24安打、23得点の歴史的猛攻を見せて、菅野の勝利をたぐり寄せた。

 この日は、アスレチックス傘下マイナー3A「ラスベガス・アビエイターズ」の本拠地球場での試合。アスレチックスが28年から本拠地をラスベガスに移転することを予定しているため、8~10日(同9~11日)のブルワーズ3連戦、12~14日(同13~15日)のロッキーズ3連戦をラスベガスの同球場で開催し、菅野がマウンドに立った。試合開始時の気温が38度という暑さで、現地放送の試合中のリポートの一部は球場内のプールの中からも行われるほどだった。

 今季ロッキーズに加入した菅野は、この試合が14試合目の登板。7勝4敗、防御率4・79となり、地区最下位のチームの中で奮闘している。前回登板の9日(同10日)の本拠地・カブス戦では6回途中6安打3失点で6勝目をつかんでいた。

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