今年1月の第102回箱根駅伝の5区で驚異的な区間新記録をマークし、青学大の3連続9度目の優勝に貢献した「シン・山の神」黒田朝日(22)=GMOインターネットグループ=は22日、サッカー北中米W杯で快進撃を続ける日本代表チームに感銘を受けたことを明かした。

 「小学生の時、僕はサッカーをやっていました。

左利きなので左サイドバックでした。サッカーより陸上の方が向いていると思ったので、高校(岡山・玉野光南)から陸上に専念しましたが、今でもサッカーを見ることは大好きです。昨日(21日)も、練習を午前中に終えた後、もちろん、チュニジア戦を見ました。感動しました。スポーツは人に力を与える力があると感じました。僕も、そのようなアスリートになりたい、と思いました」と黒田は実感を込めて話した。

 この日は練習がオフ。千葉県内で行われたイベントに参加し、元日本代表DFで、現在は日本フットボールリーグ(JFL)ブリオベッカ浦安・市川の都並敏史監督(64)と対面。左サイドバックのサッカー少年だった黒田は、国際Aマッチ78試合出場を誇り、日本サッカー史に残る左サイドバックの都並監督とスポーツ談議で盛り上がった。

 黒田は箱根駅伝5区の約1か月後の別府大分毎日マラソン(2月1日)に出場。2時間7分3秒で日本人2位の3位と踏ん張り、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得した。その後、疲労などのため、レースから遠ざかっているが、現在は順調に練習を重ねている。

青学大を卒業後も母校を練習拠点として、原晋監督(59)の指導を受けている黒田は「今年も夏合宿は青学大と一緒に走り込んで、秋には記録会に出場予定です。東日本実業団駅伝(11月15日)にはしっかりと仕上げます。ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝、来年1月1日)ではピークを持っていって連覇に貢献したい」と、今後の見通しを明かした。

 練習の状況次第では、来年10月のMGCの前にマラソンを一本、走ることも視野に入れている。「一番の目標はMGCで勝ち、ロス五輪に出場することです」ときっぱり話す。

 黒田のマラソン自己ベストは、昨年2月の大阪でマークした2時間6分5秒(日本学生記録)。今年4月のロンドンではセバスチャン・サウェ(ケニア)が大台を突破する1時間59分30秒の世界新記録をマークした。「タイムのスピード勝負では世界と戦うことは難しいですけど、夏マラソンの五輪や世界陸上では世界と勝負するチャンスがあると思っています」と黒田は前向きに話す。

 夏を越え、秋のロードシーズンから黒田朝日がレースに帰ってくる。

 〇…黒田朝日は、今も指導を受ける原監督が自転車で転倒し、右足首を骨折したことについて「心配しましたけど、電話で話したら、とても元気そうだったので安心しました」と話した。その上で「僕も含めて学生も自転車に乗ることはあるので、十分に気をつけたい」と表情を引き締めた。

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