◆米大リーグ ブルージェイズ2ー1メッツ(29日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズ・センター)

 今季ワーストタイの6連敗中だったブルージェイズが、本拠でのメッツ戦カード初戦を白星で飾った。先頭打者・スプリンガーの通称、”リトルリーグ・ホームラン”で先制し、2-1で辛くも逃げ切った。

岡本和真内野手は、死球と相手失策で2度出塁も、8回無死一、二塁で迎えた第4打席に見逃し三振するなど、3打数無安打1死球2三振で打率は2割3分6厘となった。

 連敗中の苦しいムードを吹き飛ばすベテランの激走だった。初回。先頭打者のスプリンガーが、相手先発マナイアのスイーパーを左翼へ弾き返した。左翼手・ソトが後逸し、フェンス際でカバーした中堅手・ユーイングがボールを握れずにグラブからこぼすと、スプリンガーは、一気に加速。ホームにたどり着くと、最後は泳ぐように出迎えたルーカスと抱き合った。

 36歳のハッスル激走に、テレビの実況中継は「リトルリーグ・ホームランです」と大笑いで伝えた。米国では、失策が1個か、もしくは、複数重なって、打者走者がホームに生還することを「リトルリーグ・ホームラン」(LLHR)と呼ぶ。米国野球データサイト「ファン・グラフス」のヒルデブランド記者の2015年の分析によると、1000試合に1・74の割合で起きているという、レアなプレーだ。公式記録は三塁打とユーイングの失策となったが、”メジャー版・リトルリーグ・ホームラン”に、場内はヤンヤの喝采だ。

 「三塁コーチャーの腕が上がって、ファンも盛り上がっていたので、何が起きているのか分からなかったけど、必死で走った。息が上がって、最後はもう限界だったけど、得点できてチームに貢献できたのが嬉しい。

こいういうプレーって、いつも起こるワケじゃない。クールで楽しかったよ」とスプリンガー。自身も覚えがないというLLHR初体験を振り返った。

 シュナイダー監督は試合前「序盤に点が取れていない。何とか早い段階で攻撃のリズムをつかみたい」と連敗脱出のキーとしていた先制点。リーダーが、最高の形で実現してみせたチームは、連敗を「6」でストップ。久しぶりに試合後のクラブハウスに大音響の音楽が流れた。

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