◆JERAセ・リーグ 広島3―12阪神(28日・マツダスタジアム)

 阪神・高橋遥人投手(30)が28日の広島戦(マツダ)に先発。6回3失点の力投で無傷の開幕10連勝を飾り、両リーグ最速で10勝に到達した。

球団では79年ぶりの偉業。亜大時代の監督だった生田勉氏(59)が教え子に祝福の手記を寄せた。

* * * * *

 遥人とは大学を卒業してからも、よく連絡を取り合っています。技術的なことを話すのではなく「元気か?」とか、世間話ですね。彼はずっとけががあって、1年間を通して働いたことがありませんでした。体の心配がほとんどでしたが、今年はいけるんじゃないかな?と思っていました。

 昨年末に亜大の教え子たちと、神戸市内で野球教室を開きました。子どもたちに打撃投手みたいな形で、軟式球を60~70球投げてくれました。すると遥人は、ストライクがバンバン入るんです。硬式球に比べると、軟らかくて操るのが難しいもの。これはコツをつかんでいるのかな?と思いました。「僕、来年頑張ります。

けががなければ、かなりいける自信を持っています」と力強い言葉も聞くことができたので、うれしかったですね。

 大学時代は三振も取るけど、四球も多かったです。大学最後の試合も、神宮で5球連続ボールで交代…。阪神タイガースさんからドラフトで指名もされているのに「軟式野球チームを紹介してください」と言ってきたこともありましたね。

 5月に連絡した時も「すごく調子っていうか、感じがいいです」とメッセージをくれました。僕は素人だし、直接見たわけでもありません。ですが、今年のフォームは右のお尻に体重がしっかりと乗って、軸ができているからリリースポイントも安定しています。

 低めの制球が良く、簡単に点を取られません。今までとの違いは歴然です。けがさえなければ防御率も良くなるし、勝ち星もどんどん上がっていくんじゃないでしょうか。本当に頼もしいですよね。

 ◆生田 勉(いくた・つとむ)1966年8月16日、大分県生まれ。

59歳。柳ケ浦、亜大では捕手で主将。NTT東京(現NTT東日本)で3年間プレーし、92年から亜大コーチ。03年12月に監督就任。11年秋から戦後初のリーグ戦6連覇を達成するなど、リーグ優勝11度。18年から2年間は大学日本代表を指揮。23年6月に退任。主な教え子は元ソフトバンク・松田宣浩、ソフトバンク・東浜、DeNA・山崎、オリックス・九里ら。

編集部おすすめ