パ・リーグ 日本ハム8―2西武(11日・エスコンフィールド)

 無我夢中でバットを出した。日本ハム・宮崎一樹外野手(24)は「入れ」と叫びながら走り出した。

4―2の5回先頭、高橋光のフォークを捉え左翼ポール際へプロ1号ソロ。「本塁打を思い描いてずっと練習してきた。走っている時も歓声を聞く余裕は全くなかった。ガムシャラでした」。3年、通算20打席目で味わった感触に興奮を抑えきれなかった。

 プロ4度目のスタメン。過去3度は「7番」で「1番」は初。新庄監督からのDMが心を軽くした。7日に今季初昇格するも試合前までは5打数無安打。前日10日の夜に指揮官から翌日の起用と、「ちょっと力んでいるから(2軍の)鎌ケ谷と同じようにでいいから」とメッセージが届いた。翌朝その文面を読み、「違和感なく、いつも通りに近い感じでできたかな」と、ボスの助言が大きかった。

 肉体改造も実を結んだ。

オフは長打力向上をテーマにフィジカル強化に着手。長い日ではウェート場に2時間以上こもりトレーニング。体重は入団時から11キロ増加し、92キロ。筋肉量は3年間で7キロも増えた。フリー打撃の平均打球速度は、160キロに迫る数字をマークし、レイエスや万波、清宮幸、野村に並びチームトップ5に入るまで成長。「地道に成果として表れているかな」と、最高の結果となった。

 チームは貯金を11とし、2位・西武とのゲーム差をゼロとした。起用的中の指揮官は「宮崎君の家族の皆様、初ホームランおめでとうございます」と多くは語らず笑顔で球場を後にした。走攻守そろった新たなスター候補が新庄ハムを勢いづける。(川上 晴輝)

 ◆宮崎 一樹(みやざき・かずき)2001年8月30日、東京都生まれ。24歳。山梨学院では3年春夏の甲子園に出場。

山梨学院大4年時には日米大学野球の日本代表に選出され、23年のドラフト3位で日本ハムに入団。清宮幸は調布シニアの2学年先輩。実家はそば店を営むが、自身はそばアレルギーで食べられない。184センチ、92キロ。右投右打。今季推定年俸は990万円。

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