◆第108回全国高校野球埼玉大会▽2回戦 浦和麗明3―1叡明(10日・県営大宮公園球場)

 2018年に創部され、初の甲子園出場を目指す浦和麗明は、昨夏代表校の叡明との姉妹校対決を3―1で制し、3回戦進出を決めた。

 初回、公式戦初出場となった滝沢崚太外野手(2年)の先頭打者本塁打で先制すると、6回に4番・横山建太朗内野手(3年)の2点適時三塁打で突き放した。

投げてはエース・剣持優人投手(3年)が粘りの投球で9回を5安打1失点に抑えて完投勝利。公式戦初対戦となった姉妹校を破った。

 初ずくめの一発だった。「1番・左翼」で先発した滝沢の第1打席。叡明のエース・鈴木隆夢(3年)の4球目、甘く入ったストレートを強振した。「打った瞬間、いったかなと思った」と、確信の当たりはグングン伸びて左翼スタンドに突き刺さった。

 昨秋、今春はともにケガで試合メンバー入りがかなわなかった。「(ケガの期間は)振る力、バッティングを磨いてきました」と、悔しさを糧に磨いた打力はうそをつかなかった。待ちに待った公式戦出場。吉報は「今日の行きのバスで聞きました」。試合直前での朗報に「めちゃめちゃ緊張してましたけど、わくわく感の方が強かった」と頼もしかった。佐藤隼人監督(42)は「秋からずっと(メンバーに)入れたかった。

あれくらいの長打は普通に打てる。本人も満を持してという感じだったので、よく頑張ってくれている」と、秘密兵器の活躍に笑みを浮かべた。

 佐藤監督は、2015年に共学化と校名変更によって誕生した叡明硬式野球部の部長を3年間、務めていた経歴を持つ。自らが設立に携わった古巣との対決を終え、「毎日胃が痛かった。でも、選手たちはディフェンディングチャンピオンで、去年の甲子園を経験している選手がいる叡明とやれて、本当に良かった」と、ほっとした表情で振り返った。

 次戦は14日。深谷商と草加南の勝者と対戦する。「次も今日と同じ事をやっていくだけ。頑張っていきます」と、淡々と意気込んだ滝沢。前王者を倒した波に乗り、埼玉大会を駆け抜ける。

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