◆第108回全国高校野球埼玉大会▽1回戦 飯能5―4埼玉平成(8日・県営大宮公園球場)

 埼玉初の女性ノッカーが誕生し、話題となった飯能が埼玉大会の開幕戦となる埼玉平成戦に臨み、5―4で逆転サヨナラ勝ちし、初戦を突破した。

 この日、飯能の先発・各務碧弥(かがみ せいや)投手(3年)は11安打を打たれるも、9回を4失点完投。

165球を力強く投げ込んだ。打者としても4番で出場。3回1死一塁から先制の適時二塁打を放ち、チームを勢いづけた。

 6回に逆転を許し、迎えた7回、マウンドに向かうと「もう点は与えない。みんなで勝つぞ」と仲間を鼓舞した。帽子のつばを見て呼吸を整えた。大きく書いた「絆」の文字。周りには両親やチームメートからたくさんのメッセージが書かれていた。「自分が焦っているのが顔に出ていたからベンチが『帽子を見ろ』と言ってくれた」と、各務。帽子を見て「絆!」と叫んだ各務の顔には笑みがこぼれていた。大好きなチームメートからの声とメッセージに心を落ち着かせ、気迫の投球。宣言通り追加点は与えなかった。

 チームは1点を追う9回、1死一、三塁から大窟晶斗外野手(3年)の中犠飛で同点に追いつくと、続く大熊百合都内野手(3年)の中前適時打で勝ち越しに成功。全員がチームメートとの「絆」を信じ、激戦を制した。

 次戦は12日。宮代との対戦になる。エースは「目の前の試合をひとつずつ、今日みたいに何があっても勝ちにつなげたい」と力を込めた。

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