巨人のファームを詳しく紹介する随時掲載の「ファーム情報FROM G TOWN」。今回は1軍再昇格を狙う増田陸内野手(26)。

今季は開幕1軍をつかむと38試合に出場して打率2割5分5厘、2本塁打、11打点。得点圏打率は3割3分3厘と持ち前の勝負強さを発揮した。石井琢朗2軍監督(55)は、現在2軍で汗を流す背番号61の課題を明確に挙げ、1軍戦力として再び送り出す。

(取材・構成=加藤 翔平)

 持ち前のガッツと勝負強さで、昨季は第95代4番を務めるなどキャリアハイの87試合に出場した増田陸。今季はキャンプ2軍スタートからの猛アピールで開幕1軍をつかんだ。5月28日に登録抹消されて現在は2軍調整中だが、自らを客観視して分析する。

 「調子が悪くなったときに、その波を止められないのが欠点。そこは自分でも理解しているし、『飛ばそう』と欲が出たときにスイングが大きくなってしまう。自分みたいに振るバッターに対して、初球からスッと甘いボールなんて1軍のピッチャーが投げてくれるわけがない。打席に入る前に自分の欲をどれだけ抑えられるか意識しています」

 2軍では21試合で打率2割6分7厘、1本塁打、9打点。石井2軍監督は自ら特打の打撃投手を務めるなど、時に優しく、時に厳しく成長を見守る。その上で1軍定着への課題を挙げた。

 「やろうとしていることはわかるし練習もしているけど、やっぱり調子のムラが大きいよね。技術はもちろん必要だけど、精神的に崩れないバランスが大事だし、1軍で活躍する選手は波が少ない」

 現役通算2432安打を誇る指揮官は「どうすればプロの世界で生き残っていけるのか」「自分に何ができるのか」を常に考えてきたと語る。

 「同じ凡打でも相手に何球投げさせることができたのか、場面によっては進塁打を打つことができたのか、バントを決めることができたのか。全員が「4番」ではないし、自分を客観的に見て使い勝手がいいのか悪いのかを考えてほしい。小さな貢献をどれだけ積み重ねていけるかが、ベンチとの信頼関係につながる」

 現在1軍は阪神と同率で首位を走る。主戦場の一塁は主にダルベックが先発出場しているが、試合終盤には代走や守備固めが送られる可能性があり、内野の複数ポジションを守れて打力のある増田陸の存在は延長戦も見据えた上で起用の幅を広げる。「どんな役割でもどのポジションでもいい。とにかく1軍の舞台で戦いたい」と常々口にし、5日の2軍戦で公式戦約2か月ぶりの本塁打を放った背番号61。1軍再昇格へさらなるアピールを続ける。

編集部おすすめ