◆第108回全国高校野球神奈川大会▽1回戦 港北12―0横浜学園=7回コールド=(8日、俣野公園・横浜薬大スタジアム)

 港北が横浜学園を7回コールドで下し、2回戦進出を決めた。エース・遠藤幸多朗投手(3年)は4番・投手で先発し、7回参考ながら完全試合を達成。

打者としては3安打4打点とチームをけん引した。

 初回から三振の山を築き、3者連続を含む7奪三振。MAX130キロの直球とスライダーを効果的に使って1人の走者も許さなかった。「記録は7回2死で意識した」。最後はライナー性の打球を遊撃手・堀内康太(3年)が横っ跳びでキャッチ。思わず笑みがこぼれた。

 時折投げるナックルカーブが横浜学園に的を絞らせなかった。この球種は日本ハム、ヤクルトで中継ぎとして通算111ホールドを挙げるなど活躍した押本健彦氏(43)から伝授された。「押本さんの息子と小学校時代に同じチームで、高校入学前に投手やるなら何か新しい球種を試そうかと教えてもらいました」。わずか5球で元プロ選手からお墨付きをもらうほどの器用さで武器に変えた。

 幼なじみの女房役との息もばっちりだった。バッテリーを組んだ川口春哉捕手(3年)は小学生時代、綱島リバースでバッテリーを組んでおり、あうんの呼吸で遠藤をリード。

同じ中学に進学したが、遠藤はクラブチームでプレーを続けたため別チームに。「港北進学は僕が勧めました」と川口のラブコールに応えてバッテリーを再結成した。エースの快投に「(状態がよく)昨日の段階から明日は大丈夫だなと思っていた。今日、球を受けても、これは打たれないと思った。真っすぐだけでもいけると思った」と全幅の信頼を寄せた。

 今日の勝利でチームは3年ぶりに初戦を突破。2人にとっては夏の大会初勝利だ。2回戦は11日に湘南と対戦する。次戦に向けて遠藤は「(湘南には)いい選手がたくさんいると聞いている。今日の試合で技術的な課題もあったので、(次戦までの)2日間でもっと勝ちに近づけるように質のある練習をしたい」と意気込んだ。

 「仲は多分いいと思う」と照れくさそうに笑った2人がこの夏のチームを引っ張っていく。

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