◆第108回全国高校野球埼玉大会▽2回戦 花咲徳栄25―0幸手桜・吉川美南・松伏・三郷工技術=5回コールド=(10日、レジデンシャルスタジアム大宮)

 今春センバツベスト8の花咲徳栄が2年ぶり9度目の夏の甲子園出場を目指して初戦に登場。4回には上山竣也内野手(3年)にランニング満塁本塁打が出るなど、この回16点。

5回で大量の25得点を奪ってコールドで幸手桜・吉川美南・松伏・三郷工技術の連合チームを下した。

 13―0の4回1死満塁、高めの直球を右翼線へ運んだ上山は一気に三塁まで進むと、勢いそのままに本塁に飛び込んだ。「三塁打だと思っていたが、三塁コーチャーが思いきって回してくれたので、自信を持って回ることができました」と声を弾ませた。

 この日は代走で2回から出場。チームでは代走と守備固めの役割を担う中で、公式戦初の本塁打が走力を生かしたランニング本塁打だったことに「自分らしい」とはにかんだ。

 上山の帽子のつばには”通いプライド”という文字が記されている。3学年合わせて自宅から通学しているのは6人のみ。その中でベンチ入りしているのは上山のみだ。「寮と違ってお母さんのご飯が食べれるので」と、好物だという母・りえ子さんの青椒肉絲(チンジャオロース)を糧に、「通い生代表」として最後の夏を戦い抜く。

 この日、スタンドではベンチ入りできなかった3年生の提案で取り入れられたサッカーW杯の応援が初披露された。同校のスクールカラーの青とサムライブルーをかけ”徳栄ブルー”と称し、試合前にはナインと監督の名前を呼び上げるコールを実施。2回と4回の攻撃前にはノルウェー代表の応援、船のオールをこぐような動きの”バイキング・ロー”も披露された。

応援団長の井上隆世さん(3年)は、「これを甲子園でもやりたい」とやる気をみなぎらせた。

 チームを活気づける応援に上山は「W杯で日本も頑張ってくれたので、自分たちも日本人として礼儀正しくやっていきたい。(ノルウェー代表では)ハーランド選手が活躍していたので、自分もそういう選手になれたら」と意気込んだ。

編集部おすすめ