サッカー北中米W杯は4強が出そろった。14日(日本時間15日)にFIFAランク3位のフランス―2位のスペイン、15日(同16日)に4位のイングランド―1位のアルゼンチンが準決勝で対戦する。

アルゼンチン協会は次戦でアウェーユニホームを着用できるよう、国際サッカー連盟(FIFA)に要望。優勝した1986年大会など、因縁深い相手から2度の勝利をつかんだ吉兆ユニホームで、2大会連続の決勝進出を目指す。

 2大会連続の決勝進出へ、アルゼンチンが“験担ぎ”を始めた。ESPNなど複数メディアは、同国協会が準決勝でのアウェー用ユニホームの着用をFIFAに正式要請したと報じた。正式に認められれば、勝負の青色系でイングランド戦に臨むことになる。

 こだわりには理由がある。86年メキシコ大会準々決勝。フォークランド紛争で戦火を交えたイングランドとの対戦は、マラドーナが「神の手」「5人抜きゴール」を決める伝説のプレーで勝利へ導き、後に優勝した。同試合で着ていたのが、おなじみの白と水色ではなく、青色系のアウェーユニホームだった。PK戦の末に勝利した98年フランス大会でも同じくアウェー用だった。因縁深いライバルとの再戦へ、目には見えない「勝ち運」も信じた。

 ホームとアウェー、どちらのユニホームを着用するかは通例、試合前日の運営責任者、両チーム首脳らの会議で決まる。

大会規則では原則としてホーム用の着用を推奨されているが、色の混同を防ぐために変更する場合がある。両チームはともにホーム用に白色が入るため、一方が変える必要がある。アルゼンチンが先んじて要請した形だ。

 大会トップ8得点のFWメッシ(39)を中心に史上3チーム目の連覇を狙うが、決勝T以降は2度の延長を含む激闘が続いており、疲労が懸念される。ただ、メッシは「自分がイングランドと対戦するのは初めて。特別な試合になる」と語るように、絶対に負けられない相手だ。勝つためには何でもする―。まずは準備で、その姿勢を見せた。

 ◆1986年大会以降のアルゼンチンのイングランド戦 

 ▽86年メキシコ大会(アウェーユニホーム) 準々決勝で激突し、2―1でアルゼンチンが勝利。後半6分にマラドーナが後に「神の手」と呼ばれたゴールで先制すると、その3分後には5人抜きゴール。

 ▽98年フランス大会(アウェーユニホーム) 決勝T1回戦で当たり、アルゼンチンがPK戦の末に勝利(スコアは2△2)。後半開始早々にイングランドのベッカムが退場。

 ▽2002年日韓大会(ホームユニホーム) 1次リーグ(札幌ドーム)で対戦。前半44分、ベッカムにPKからゴールを許して0―1で敗れた。

 ◆優勝はフランスが1番人気

 〇…英老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」の日本時間13日午後6時時点の優勝オッズは、フランスが2・38倍でダントツの数字。フランスと準決勝で対戦するスペイン、イングランドが4倍と同率で、アルゼンチンは5倍となっている。ゴールデンブーツ(得点王)争いは8得点のエムバペがトップで1・91倍。8得点で並ぶメッシは2・38倍、6得点のケインとベリンガムはそれぞれ10倍、13倍と続く。

編集部おすすめ