◆プロボクシング ▽女子ミニマム級(47・6キロ以下)6回戦 〇田口心温(6回TKO)レンズ・ダッケル●(7月15日、東京・後楽園ホール)

 元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(46)が会長を務めるKODLABジム初の女子プロボクサー、田口心温(ここあ、23)=KODLAB=がプロデビュー戦に臨み、東洋太平洋ミニマム級16位のレンズ・ダッケル(フィリピン)を6回32秒TKOで下した。

 試合開始のゴングと同時に勢い良く左フックから猛攻を仕掛けた。

その後も左フック、右ストレートで何度もダッケルの顔面をとらえ、圧倒。6回、左フックで顔面を跳ね上げたところで、レフェリーが割って入り試合をストップした。

 快勝デビューを飾ったが、試合後は反省が口をついた。序盤からアクセル全開だった攻撃については「楽しくなっちゃって、スイッチが入っちゃいました。内山さんには怒られるんですけど…」。デビュー戦特有の興奮状態にあったという。「練習では距離感を使って、ちゃんとボクシングができていたが、大振りしすぎたし、単発すぎた。当てた後にまとめる練習をしてきたがそれが出なかったのがちょっと悔しいです」と苦笑い。TKO勝利を飾ったものの「ちゃんと倒したかったし、連打でまとめ切りたかった。しっかり急所に当てて倒す経験を積みたかった」とダウンを奪えなかったことも悔やんだ。

 内山会長直伝の左レバーブローを引っさげてデビュー戦のリングに上がったが、この日はボディーへのパンチが出ず顔面への攻撃に偏った。「顔ばっかり狙っちゃいますね。

しっかりレバーを教わっているのに、悔しいです」と課題を口にした。自己採点を問われると「50点はつかないです。本当に悔しいです」と汗をぬぐった。

 内山会長は「30点」とさらに厳しく採点した。「全然ボディー打ちも出なかったし、倒そうとして1ラウンド目からバンバン行って。行っちゃダメだと言っていたのに。上に行くために負けん気は大事だが、自分の気持ちを抑えられるようになれば」と今後に向けてアドバイスした上で「でも、タフな相手をストップできたのはいい成果」とうなずいた。この言葉に、田口も「練習します!」と力強く呼応した。

 3歳で空手を始め、小6からボクシングに転向。アマチュアで2022年全日本選手権女子ミニマム級準優勝、32戦24勝(10RSC)8敗の実績を持つ。今年2月からKODLABジムで練習を開始し、日体大卒業後の4月にB級プロテストに合格した。現役時代に「ノックアウト・ダイナマイト(KOD)」の異名で豪快なKOを量産した内山会長も、「初めて見た時に、これはすごいと本当に思った。

すごく楽しみ。女子版KOD」と強打を絶賛する女子期待のホープ。「ワイルドワン(乱暴者)」をテーマに掲げる田口が、今後も女子ボクシング界で暴れまくる。

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