◆第108回全国高校野球選手権京都大会▽決勝 立命館宇治10―3鳥羽(27日・わかさスタジアム京都)

 立命館宇治が鳥羽を下し、2023年以来、3年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めた。

 試合が動いたのは同点の8回。

1死満塁で藤川昊大遊撃手(3年)が「3―3で苦しい試合だった。甲子園に行きたいという強い気持ちがつながった」と左前適時打を放ち、勝ち越した。さらに2連続の押し出し四球で加点、東慶太一塁手(3年)が適時打で続き、DHの保田駿介(3年)が左翼線へ走者一掃の3点二塁打を放った。この回、打者一巡の猛攻で一挙7得点と突き放した。

 投げては、エース・中尾理佑投手(2年)と坂本有央(あお)投手(2年)が鳥羽のクリーンアップを見事に抑えるなど好投した。

 準決勝までの5試合で4人の投手が投げ、10失点。投手層の厚さを示していた。その投手たちをリードするのが江原雅登捕手(2年)だ。「良さを引き出したろうとしか考えていない」と2年生とは思えない貫禄の主将に対して、里井祥吾監督(43)は「性格的にもリーダー気質。『学年の垣根は超えていこう』という意図で主将に抜てきした」と語る。「(この試合で勝ち越し打を放った)藤川さんも手伝ってくださいますし、背負うものはあるけれど気負わずにいつも通りやっている」と主将の重圧はなんのその。この日も初回に1死二塁から中前への先制適時打でチームに流れをもたらすと、8回のビッグイニングでは流れを切らさない押し出し四球をもぎ取った。

守りでは2年生投手2人をリードし、主将としても捕手としてもチームには欠かせない存在だ。

 春の近畿大会では4強入りを果たし、チームとしての力はこの日の決勝で証明した。「突出した選手はいないので、チームワークで一人一人がつないで、ノーヒットでも1点取りに行くようなことをイメージして『リツウジ』らしい野球をしたい」と江原。2年生主将が引っ張る「リツウジ」の熱い甲子園が幕を開ける。

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