◆第108回全国高校野球選手権宮城大会▽決勝 仙台育英4―1東北(28日・石巻市民)
2022年夏の甲子園を制した名門・仙台育英が東北との強豪対決に勝利し、2年連続32度目の夏の甲子園出場を決めた。準決勝までの4試合中、3試合でコールド勝ちを収めた勢いそのままに決勝でも力を出し切り、白星をつかんだ。
準決勝後に「甲子園なんて、まだまだ見えていない」と語っていた須江航監督(43)は「ホッとしました」と胸をなで下ろした。「下級生が多いチーム構成だったので」と決勝のスタメンも3年生は2人のみ。若いチームでの挑戦に「うちは競争主義ですから。競争の中で下級生が勝ち上がればメンバーになれる。私も元々補欠の仙台育英の選手だったので、3年生を試合に1人でも多く出したいと思う反面、競争を勝ち抜くのが下級生なので。絶対にそのメンバー(3年生)を甲子園に連れて行かないといけないなというとても強い思いがあったので、まずはホッとしています」と率直な心境を吐露した。
準決勝までの4試合に続き、決勝でも先制して主導権を握る展開になった。好機を逃さず着実に加点したが、「僕らはそんなに打つチームじゃないので。粘り強くエンドランや単打でつないでいくみたいな感じ。先制点が大きかったですね」と振り返った。
投げては先発した2年生・古川諒弥が1失点完投で勝利を呼び込んだ。当初は「継投を考えていた」というが、捕手・柴田優星(2年)の好リードと「柴田に現場判断させていた」という古川の好調ぶりを信頼。
昨秋は宮城県大会優勝も、東北大会では準々決勝で聖光学院(福島)に敗れ、春のセンバツ出場はかなわなかった。「宮城の中で追いかけられる立場だったが」と問われると、「センバツに出ていないので、追いかけていると思っていた」ときっぱり。「東北高校さんはセンバツに出て、勝利も挙げていますから。僕らは甲子園をかけた戦いにたどり着く前に負けている」と振り返り、「挑戦者だという思いでやっていました」と貪欲に頂点を狙い続けてきたことを明かした。
準決勝後にチームの完成度を「50%」と表した指揮官は、大会通じての仕上がりを聞かれると「52%」。「伸びしろがありますね」と期待を込めた数字だと明かし、「やってきたことは出せたので。ここから先は甲子園ですから、一気に爆発できるようにしたいです」と選手の成長を願った。
昨夏は3回戦で、全国制覇した沖縄尚学の150キロ左腕・末吉良丞(当時2年)に延長11回3失点完投を許し、3―5で敗れた。組み合わせ次第でリベンジする可能性も十分ある。22年以来、深紅の大旗を再び東北の地へ。「一戦必勝くらいのチームだと思うので。










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