◆全国高校総体サッカー▽決勝 静岡学園2―1近大付(1日、福島・Jヴィレッジスタジアム)
決勝が行われ、静岡学園が近大付(大阪1位)を2―1で下して初優勝に輝いた。前半19分にMF泉新(いずみ・あらた、3年)のミドルで先制。
ついに静学が頂点に立った。延長戦突入かと思われた後半AT5分。CKのこぼれ球を拾った沢井がドリブルで切れ込んで右足を振り抜き、ゴール右上隅へ突き刺した。「目の前は密集していたので、カットインしたらコースが見えた」。喜びを爆発させて仲間と抱き合うと、直後にタイムアップの笛が鳴った。イレブンは拳を突き上げ、笑顔でピッチに倒れ込んだ。
7月26日の初戦からエースFW坂本健悟(3年)とコンビを組んで走り回ってきたが、この日はベンチスタート。7日間で5試合という過密日程で疲労がたまっていた。「後半(開始)の勝負で入れよう」という川口修監督(53)の策が見事に当たった。
チームは傷だらけだった。背番号10の松永悠輝(3年)が全国大会直前の練習で膝を痛めた。大会初戦では主将の足立羽琉(はる、3年)が負傷離脱。レギュラーMF2人を欠き、準々決勝からはDF林奏汰(3年)が急きょボランチに入った。準決勝で足を痛めたDF小田切颯佑(3年)も、この日はベンチを外れていた。
「松永と羽琉のために」と結束は強まった。沢井や林は手首のテーピングに足立の背番号7、松永の10を書き込んでプレー。主将を務めた坂本は「団結力があった」と勝因を挙げた。指揮官も「満身創痍(そうい)だったが選手がよく頑張った。静学史上初。素直にうれしい」と喜んだ。
女子の藤枝順心とのアベックVも達成した。19年度の全国選手権では1度あるが総体は初めて。県勢では元日本代表MF小野伸二を擁した清水市商(現清水桜が丘)以来30年ぶりの頂点だ。沢井は「これで静岡のサッカーが盛り上がればうれしい。次はプレミア昇格と選手権」と、さらなる高みを目指していく。(里見 祐司)
◆96年の高校総体男子サッカー 清水市商(現清水桜が丘)が決勝で帝京(東京)を3―1で下し、2年ぶり4度目の優勝を果たした。いずれも2年生の元日本代表MF小野伸二(現J2札幌アンバサダー)と、J1浦和で活躍したMF平川忠亮(現J3琉球監督)がフル出場で貢献。帝京では元日本代表MF中田浩二(現J1鹿島フットボールダイレクター)がフル出場していた。

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