◆第31回エルムS・G3(8月8日、札幌競馬場・ダート1700メートル)

 3度目の重賞挑戦となるウェイワードアクト(牡6歳、美浦・田中博康厩舎、父マクレーンズミュージック)は前走のマリーンSが強烈だった。後続を引き連れるようにハナを主張。

先行争いを繰り広げたライバルたちが4コーナー手前でズルズルと後退していくなかで、1頭だけ気持ち良さそうにスイスイと軽快な走り。初騎乗の舟山瑠泉騎手は直線でつかまっているだけといったレースぶりで3馬身半差をつけ、レース後には「楽しみな一頭に出合えた」と好感触を伝えた。

 当時、私は函館出張中。レース週には厩舎に足を運んで同馬の話をしたが、取材感触としては上積みの余地を大きく残しているという印象。それだけにあの勝ちっぷりには衝撃を受けた。前走前の時点で挙げていた6勝のうち5勝が東京ということもあって、広い左回りが得意という先入観を持っていたが、「実は右回りの方が走りがスムーズ」という真価発揮のヒントを聞いていたことをレース後に悔やんだ。本調子手前の楽勝には舞台適性の高さが凝縮されている。

(浅子 祐貴)

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