◆第31回エルムS・G3(8月8日、札幌競馬場・ダート1700メートル、良)

 第31回エルムS・G3が8日、札幌競馬場のダート1700メートルで行われ、3番人気のルクソールカフェ(岩田望)が、25年武蔵野S以来となる重賞2勝目を挙げた。同レース後は結果が出ていなかったが、北の大地で完全復活。

今後は南部杯・Jpn1(10月12日、盛岡)を視野に。G1級競走3勝をマークした全兄カフェファラオも制したビッグタイトルを狙いに行く。

 追えば追うほど力強さが増していく。ルクソールカフェが驚異のロングスパートでねじ伏せた。岩田望が後方2番手から手綱を動かしたのは3角手前。進路を外へ取り、まくり気味に位置を上げる。4角ではテーオーパスワードをのみ込み、直線では連覇を狙うペリエールとの叩き合い。しかし、止まらない。前に出ると、右ステッキを一発、二発…。540キロを超す雄大な馬体は最後まで迫力を失うことなく、復活のゴール板へ飛び込んだ。

 「手応えは十分にありましたし、最後に手前を替えたら、もうひと伸びできたかなと思いますけど、右手前のままでも強さを発揮してくれました」と岩田望は振り返る。実は札幌では重賞初騎乗。

鮮やかな初勝利でJRA全10場重賞制覇にリーチをかけた。これまで達成した9人の中で最年少は武豊の28歳4か月。現在、26歳2か月の岩田望は残る函館で勝てば、レジェンドの記録を塗り替える。「本当に札幌は競馬場のよさを感じますし、何とか一つ重賞を勝ててうれしい」と笑みを浮かべた。

 ルクソールカフェは昨年の武蔵野S以来となる重賞2勝目。G1級競走3勝を挙げた全兄のカフェファラオも所有していた西川光一オーナーは「得手不得手も似ていますよね」と苦笑いだ。どちらも器用ではなく、広いコースが得意。それでも、今回は小回りで結果を出した。「堀調教師との相談になりますが、次は10月中旬の盛岡が視野に入ってくると思います」と西川オーナーは兄が22年に制した南部杯への参戦を示唆。北の大地で成長の跡を刻み、偉大な兄の蹄跡を追いかけていく。(山本 武志)

 ルクソールカフェ 父アメリカンファラオ、母マリーズフォリーズ(父モアザンレディ)。美浦・堀宣行厩舎所属の牡4歳。

米国のオーペンデール/チェルストン/ワイナット&ウェスターバーグアイルランドULCの生産。通算13戦6勝(うち海外2戦0勝、地方1戦0勝)。総獲得賞金は3億742万4900円(うち海外1億5673万2900円、地方1400万円)。主な勝ち鞍は25年武蔵野S・G3。馬主は西川光一氏。

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