歌舞伎俳優の松本幸四郎が12日、都内で行われた歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」(9月2日~26日)の取材会に長男の市川染五郎と出席した。

 明治から昭和にかけて活躍した名優・初代中村吉右衛門の功績を顕彰し、2006年から9月に行われる公演。

今年で20年の節目を迎える。幸四郎は「ひらかな盛衰記 逆櫓(さかろ)」で松右衛門実は樋口次郎兼光、「沼津」で呉服屋十兵衛、「一條大蔵譚」で八剣勘解由、染五郎は「春調娘七種」で曽我五郎、「ひらかな盛衰記 逆櫓」で船頭明神丸富蔵、「一條大蔵譚」で一條大蔵長成を勤める。

 幸四郎は曽祖父の初代吉右衛門、叔父の2代目吉右衛門について「初代は情熱的な芸だった。叔父(2代目吉右衛門)もそうだった。そういう精神も受け継いでいきたい」と敬意を表し、気を引き締めた。

 「逆櫓」は「これぞ歌舞伎という演目。歌舞伎の得意技がつまっている。芸を見つめ直して勤めたい」。片岡仁左衛門とのダブルキャストで勤める「沼津」は「松嶋屋の型と播磨屋の型では、物語は同じだけど大道具が違う。その違いも楽しんでいただけたら」と語った。

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