◆米大リーグ ブルージェイズ0―7レッドソックス(13日、カナダ、トロント=ロジャーズセンター)

 レッドソックスの吉田正尚外野手(33)が、敵地のブルージェイズ戦に「5番・DH」で先発出場し、はマルチ安打と犠飛などで得点に絡みチームの連敗阻止に貢献した。3打数2安打1得点1打点1四球で打率は2割7分となった。

吉田は4回と6回の中前打で今季18度目のマルチ安打を達成すると、1死二、三塁で迎えた8回は、メジャー4年目で初の申告敬遠で歩かされると、続くダービンが左翼席にグランドスラムを叩き込んだ。チームは同カードのスイープを阻止して連敗を「5」でストップした。

 

 ドラマは4番コントレラスの自主的犠打で始まった。1―0のまま迎えた8回無死一、二塁。コントレラスは「バントするぞ。マサは敬遠されるだろうから、準備しておけ」とダービンに伝えて打席へ。ブ軍三塁手・岡本の前にお手本のような犠打を決めた。

 予言通り、吉田に申告敬遠で満塁。メジャー4年目388試合目で初めての”フリーパス”を得た吉田は「連敗が続いていたから何とかしようと思ったんじゃないですか」。満塁で打席が巡ってきたダービンは「マサが敬遠され、しっかり備えて挑んだ。我々はこれから起こる状況をほぼ予測できていた。あの状況で打席が巡ってくることは幸運だし、チームメートのお陰。

ベテランが、若手にリーダーシップをみせてくれた」とコントレラスを称えれば、トレーシー暫定監督は「ウィルソン(コントレラス)には敬礼しかない。あのバントは本当に凄かった。私も多分(相手監督の立場なら)マサを歩かせていたと思うが、ダービンもコンタクトに長けている。そこで煙が出るような一発を打ってくれた」と一連の攻撃を絶賛した。

 破竹の15連勝中、チームを支えたのが、状況に応じた選手個々の判断。今季何度もあった自主的犠打(犠打数28はリーグ2位)は、チームの特徴を象徴するプレーだ。「良かったと思います」と満塁弾でホームを踏んだ吉田。オリックス所属のNPB時代は7年間に65度敬遠され、2020年はパ・リーグ最多の17敬遠された吉田だが、メジャーではなかったケース。この日は第2打席に222勝右腕シャーザーのカーブを中前に弾き返し、第3打席はスライダーを中前に。今季18度目の複数安打で、相手ベンチに脅威を与えており、申告敬遠の”伏線”を張っていた。

 同カード3連敗で迎えた最終戦に一矢報いて連敗は「5」でストップ。同地区ブルージェイズとの公式戦全13試合を4勝9敗で終了した。

「去年ワールドシリーズまで行って雰囲気も凄いし、去年よりお客さんの入りも凄いし、活気があるチームだと思います。順位はまだ最後まで分からないけれど、そういうチームを倒していかないと上にはいけないと思います」と吉田。岡本とのレギュラーシーズンでの侍対決が終了し、残り41試合の正念場に突入する。

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