◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 36~天山引退~」(16日、両国国技館)観衆7260

 新日本プロレスは16日、両国国技館で「G1 CLIMAX 36」決勝戦を開催した。

 Aブロック2位の大岩陵平とBブロック2位・上村優也との決勝戦は、場外戦一切なしのストロングスタイルの激闘となった。

大岩のヘッドロックと上村の左腕へのリストロックが真っ向からぶつかる白熱の攻防は、35分10秒、ビッグロックで大岩が勝利し、初優勝を飾った。

 大岩は、7・6後楽園ホール大会でエル・ファンタズモを破り自力で2年連続2度目のエントリーをゲット。出場者決定戦から史上初の下克上V。20代での制覇は2014年大会の26歳だったオカダ・カズチカ以来。さらにデビュー4年11か月での制覇は08年大会の後藤洋央紀の5年1か月を上回る史上最短と記録ラッシュの夏男となった。

 

 旗揚げから54年。幾多の名勝負、ライバル対決でファンを魅了してきた新日本プロレス。この日、「大岩陵平×上村優也」という新たなブランドが誕生。歴史の目撃者となった観衆は感動の拍手を両雄へ送った。

 バックステージで大岩は報道陣の取材に応じ歓喜のコメントを残した。

 以下はバックステージの発言全文。

 大岩「よっしゃー!よっしゃー!トロフィーの位置はここで大丈夫ですか? やりました! 本当にやりました! 腕の感覚ないですけど、最後の最後まで俺が戦えたのは両国のみんなの声援のおかげです。

本当に、本当に、本当に力になりました。マジでありがとう。

 最後リストロックで立ち上がれなかったけど、この『G1』は両国のみんなと勝ち取った『G1』です。最初から最後までスッゲェー大岩コールありがとう。マジでありがとう。

 でも、『G1クライマックス』、熱い熱い『G1 クライマックス』は今日で終わりましたが、俺がチャンピオンになったからには、これ以上に熱い新日本プロレスを必ず俺たちの時代で、俺たちの世代で作り上げますので、本当に期待して見ててください。

 今日の決勝戦、見たでしょう? これが新しい新日本プロレスだ。これが俺のプロレスだ。これが俺のプロフェッショナル・レスリング…俺のずっとやりたかったプロレスだ。これでちゃんとシングルのタイトルとったから、俺の道は間違えてなかったっす。ありがとうございました!

 ザック・セイバーJr.、ハートリー・ジャクソン、藤田晃生のTMDKのメンバーとサッポロ黒ラベルの缶ビールで乾杯。

 「マジでやりました。

藤田の実績に本当負けてられなくて、ありがとう」

 報道陣からの質疑応答がスタートする。

 ―初優勝おめでとうございます。

 「こちらこそ」

 ―上村選手とのあのレスリングで勝った意味というのは、改めて新日本にどんな意義がありますか?

 「今は自分たちのスタイルが世界的にはマイナーかもしれないですけど、この『G1』でこのスタイルでこれだけのお客さんを熱狂できたってことは、俺と上村優也の理想のプロレスのスタイルは間違ってなかったってことだと思うんで。これからもプロフェッショナル・レスリング、プロレスなんで、プロのレスリングなんで、プロフェッショナル・レスリングでこのマットを熱くしていきたいと思いました」

 ―今日という1日をきっかけに今後どんなレスラーになっていきたいですか?

 「まあ目標のレスラーは変わらず自分の理想はしっかりあって。でもまだまだ自分は成長期なんで、まだデビュー5年なんで。いやでも5年だからじゃねえ。一生現役でいる限り成長期なんで。テクニック磨いてパワー磨いて、しっかりもっともっとプロのプロのレスリングできるようになっていきます」

 ―同期の存在は大きかったですか?

 「そりゃデカいですね。自分は藤田が『SUPER Jr.』とって。同じチームだから半分は…半分っていうか2割ぐらいは嬉しくて、8割悔しかったんすよ。同期で出遅れてるってのは。だから、早くシングルのタイトル欲しかったし。

負けてられないっていうのもあったし。同期だけじゃなくて新世代、現世代って呼ばれてる選手に先に越された感もあったんで、本当にずっと悔しくて悔しくて。タッグリーグも優勝したけど、それでもやっぱプロレスなんで、シングルでとらないと意味ないと思ってたんで、やっと『G1』手にすることができました。悔しかったっす」

 ―今後、どのように新日本を引っ張っていくのか、何か自身が描いている青写真があれば教えてください。

 「10月のGP戦はまだ2か月ありますんで、しっかりテクニックをもっと磨いて、チャンピオンのヘッドロックなら頭グチャグチャにして脳波狂わせて。目が見えないぐらい絞り上げて、アーククラッチならヒジの関節グチャグチャに捻り上げられるぐらいしっかり強くなって、10月の両国のリングに立つんで、今日以上に怖い大岩陵平を期待しててください」

 ―昨日の天山さんの引退試合は、どのようにご覧になられてましたでしょうか?今日の試合にモチベーションに変化はありましたか?

 「試合後は本隊の選手だけセレモニーで、TMDKはセレモニーなかったんで。モニターでずっと見てたんすけど、昨日の試合は僕は天山さんのために、天山さんにいい引退をつなげられるように頑張ったっすけど。今日は天山さんのためじゃなくて自分自身のために頑張りました。でも、天山さんのあの9分22秒の試合が、僕の刺激になったことは間違いないです」

 ―天山さんから受け継いで、今後も自分の中で持ち続けるもので一番大きいものって、どのあたりになりますか?

 「天山さんから教えてもらったのは闘魂っていう多分2文字で表せると思うんすけど、リング上の技術とかじゃなくてどんだけ苦しくても立ち上がる、顔を下向かない、前向いて、上向いて…『つらかったら、陵平は応援されるからつらいのをお客さんに伝えろ』って言ってもらったんで、試合中もどんな時も下向かないように頑張るっていうのは、天山さんから教えてもらいました。あとマウンテンホーンもマジでホント僕の力になるんで、これからも使っていきたいなって思いました」

 ―令和の夏男と自分で言いましたけど、やっぱりそこに覚悟があっての発言だったと思うんですけど、どういう思いですか?

 「そうですね。新世代、誰も『G1』とってないんで、俺が夏男になって。もちろん『G1』だけじゃないっすけど、一番熱い夏、中心にいるのは俺だっていうことを夏男という言葉で表現させていただきました」

 ◆8・16両国全成績

 ▼第1試合 20分1本勝負

金丸義信、SHO、〇DOUKI、高橋裕二郎(6分50秒 イタリアンストレッチNo.32)安田優虎●、田口隆祐、エル・デスペラード、YOSHI‐HASHI

 ▼第2試合 20分1本勝負

矢野通、〇真壁刀義(5分57秒 キングコング・ニードロップ→体固め)ゼイン・ジェイ●、フランシスコ・アキラ

 ▼第3試合 20分1本勝負

〇藤田晃生、ハートリー・ジャクソン、ザック・セイバーJr.(11分53秒 レフェリーストップ)松本達哉●、マスター・ワト、ボルチン・オレッグ

 

 ▼第4試合 30分1本勝負

〇カラム・ニューマン、グレート‐O‐カーン、HENARE(11分50秒 MAKE WAY→体固め)永井大貴●、OSKAR、Yuto‐Ice

 ▼第5試合 30分1本勝負

鷹木信悟、ドリラ・モロニー(13分31秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め)ウィーラー・ユウタ●、ゲイブ・キッド

 ▼第6試合 30分1本勝負

〇シュン・スカイウォーカー、SANADA、成田蓮(10分57秒 ムーンサルト・ニードロップ→片エビ固め)小島聡●、タイチ、KONOSUKE TAKESHITA

 ▼第7試合 30分1本勝負

〇石森太二、辻陽太(8分20秒 ブラディークロス→片エビ固め)YOH●、後藤洋央紀

 ▼第8試合 『G1 CLIMAX 36』決勝戦 時間無制限1本勝負

〇大岩陵平(35分10秒 ビッグロック)上村優也●

 ◆大岩陵平(おおいわ・りょうへい)1998年11月7日、愛知・江南市生まれ。

中学3年からレスリングを始め、2018年JOCジュニアオリンピックカップフリースタイル86キロ3位入賞。20年12月に行なわれた新日本プロレスの新弟子テストに合格。法政大学を卒業後のし21年4月に入門。21年8月24日、後楽園ホールでの藤田晃生戦でデビュー。22年4月18日、名古屋国際会議場イベントホールで藤田を下しプロ初勝利。23年9月からプロレスリング・ノアへ国内武者修業。24年9月29日の神戸ワールド記念ホール大会から新日本プロレスへ凱旋する。得意技・THE GRIP、サイドスープレックス。身長180センチ、体重110キロ。

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