宝塚歌劇雪組公演ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」が、23日まで兵庫・宝塚市の宝塚大劇場(9月12日から東京宝塚劇場)で上演されている。

 永遠の時を生きるバンパネラの仲間に自ら加わった少年エドガーが、時空を超えて旅を続けるゴシック・ロマン。

2018年に花組で上演され、待望の再演となる。エドガーを演じる朝美絢(あさみ・じゅん)は見た目も美しく、大きな瞳に吸い込まれそうなほど魅惑的。朝美も「小池(修一郎)先生からも『目の強さというか、それがエドガーの人を見抜く目の強さにつながると思うから、そこは大切に』ということを言っていただいているので、そこを頑張りたい」と目力を意識している。

 今公演でトップ娘役に就任した音彩唯(ねいろ・ゆい)が、大劇場公演でお披露目され、新トップコンビの新たな幕を開けた。妹・メリーベルを演じる音彩については「外見からメリーベルにぴったり」と絶賛。2人のきょうだい愛を超えた深い愛を表現する新しいデュエット曲も増え、よりきょうだいとしての結びつきを強くしている。

 時には非情になるポーツネル男爵は瀬央(せお)ゆりあが熱演。エドガーと言い争うシーンは一切譲らない凜(りん)とした姿勢を貫く。一方で妻・シーラへの深い愛情を歌うシーンでは後悔の念を醸し出し、客席の共感を呼ぶ。エドガーの友人となるアランは縣千(あがた・せん)が好演。自身の持つ財産に一切興味をもたないエドガーに、徐々に興味を抱いていく過程を丁寧に演じている。学校での楽しそうなシーンはほほ笑ましい。

 新曲も複数加わり、また新たな「ポーの一族」が誕生。朝美は「男役がやるからこそのちょっとした包容力だったりとか、哀愁だったりとか…。ただの少年ではないっていうところが漫画から飛び出てきたかのようなものが出たらいいなと思っています。きらびやかさというものは宝塚がやるからこそお見せできるものだなと思うので、そういうところを意識しています」と張り切っている。(ペン&カメラ・古田 尚)

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