◆第62回新潟記念・G3(8月30日、新潟競馬場・芝2000メートル)

 今年の新潟記念は11頭の登録と少頭数になるが、今年のNHKマイルCの覇者ロデオドライブをはじめ、5頭のG1馬がエントリーして強力メンバーが顔をそろえた。人気も実績に比例しそうな印象で、キャリアのある馬を逆転する馬券をひねり出すのは一筋縄ではいかなそうだ。

それなら未知の“伸びしろ”にかけるしかないとみて、3歳馬のゾロアストロに注目してみたい。

 前走の皐月賞は初めてフルゲート18頭立てを経験して、外の14番枠からスムーズに位置を取れず、前も止まらない展開では4角15番手から12着に終わったのも仕方がなかった。その後は日本ダービー挑戦を目指していたが、軽度の鼻出血を発症して無念の回避。皐月賞から4か月半と間隔は空いたが、春に無理をさせなかったことで態勢は整っているとみたい。

 そして軽い走りで切れ味が求められる舞台は、いかにも合っていそうだ。昨夏の初勝利は新潟の芝1800メートルで挙げており、東京スポーツ杯2歳Sでは上がり3ハロン32秒7をマークして2着に食い込んでみせた。重賞初制覇のきさらぎ賞も、超スローペースの流れからヨーイドンの決め手勝負となったなか、ビュンとギアを上げて差し切ったのはお見事だった。

 デビュー前の時点から大人びた雰囲気をまとい、宮田調教師が「走りも軽いし、切れる脚を使える馬になってほしいですね」と、高い評価を口にしていたことを思い出す。重賞を勝てたことは十分に立派だが、もともとの期待度からすれば、もっと上のレベルを目指せていいはず。55キロと斤量面も有利で、妙味がある。(坂本 達洋)

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