俳優の西島秀俊が28日、都内で行われた映画「時には懺悔(ざんげ)を」(中島哲也監督)の初日舞台あいさつに登壇した。

 打海文三氏の同名小説を原作とした作品。

中島監督の過去作をめぐる問題が報じられ、約1年の公開延期を経ての公開となった。西島は「ついに初日ということで、とてもうれしく思っています」とあいさつ。中島監督も目に涙をためながら「18年前に原作に出会って、いろんな人にこういうのは無理だと言われ続けた。初日を迎えられてうれしい。携わった方々全員にお礼を申し上げます」と話した。

 同作には障害のあるスペシャルニーズ(支援が必要な人たち)の子どもたちが出演。あいさつでは客席からの感想をキャストが直接尋ねるパートもあり、障がいのある子どもを実際に育てる母が「小さな幸せを重ねながら生きてらっしゃるお父さん、お母さんがたくさん世の中にいるんだってことを、初めて知りました。全て命に愛が向けられることを願います」とスピーチすると、客席からはすすり泣く声も聞かれた。

 西島は声を詰まらせ「素晴らしい感想をいただいて、胸がいっぱいです」とコメント。「この映画の登場人物は小さな命のおかげで光をもらって人生が動き出します。僕も役を通してその光を受けたと思っています。この映画を見てくださった観客の皆さんの人生にも、その光が届くことを心から願っています」と言葉に力を込めた。

 同作をめぐっては、中島監督と過去作品に出演した元女優との撮影現場におけるトラブルが一部で報じられことなどを受け公開が延期に。その後「時には懺悔を」の製作委員会が、第三者の立場から調査を実施。双方の対話を経て今年2月に和解が成立していた。

編集部おすすめ