俳優・市村正親が8日、東京・八重洲の東京建物ぴあシアターでミュージカル「シークレットステージ」(9~24日、渡辺えり脚本・演出)の公開リハーサル前に取材に応じた。

 市村と渡辺はともに舞台芸術学院出身。

50年越しの約束で先輩の市村のために渡辺が新作を書き下ろした。意外にも2人に共演歴はなく、記念すべき作品が今回の劇場のこけら落としとなった。

 物語は、舞台の初日直前に102歳になる人間国宝の歌舞伎俳優が演じるはずだった主演が倒れたことから展開される。市村は「稽古は大変でした。疲れる芝居がしたい、とは言ったが、ここまでハードとは思わなかった」と苦笑い。半世紀前を回想し「あの頃の青春時代は(渡辺と)感動の仕方が似てるなと思った」と感慨深げに語った。

 初ミュージカルの渡辺は「この舞台には互いに上京し、苦労した時期の体験も入っている。内容を盛り込み過ぎたかもしれないが、市村さんがこれまでにやったことのない役」と自信をのぞかせた。第2弾もやりたいか聞かれると、市村は「足腰の立つ間は。いや、車イスになっても」と気合を入れ、シリーズ化に希望を持たせた。

 ◆あらすじ 舞台開幕10日前、主演の歌舞伎俳優が突然、病で倒れる。一番弟子(市村)が代役候補に挙がるも、彼にはあるトラウマから「死」という言葉を口にした途端、セリフが止まる致命的な欠点が。

そんな中、主役となる毒舌のミュージカルスター(中川晃教)だったが、現場への不満や文句をぶちまけ、全員ボイコット状態に。稽古場に残されたのは一番弟子、毒舌スター、若手女優(影山優佳)、韓流ドラマファンのマネジャー(渡辺えり)が連れてきた韓流スター(東島京)の4人。このメンバーで20人以上の登場人物を演じ分けるピンチに立たされる。

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