独特の語り口でナレーターとしても活動した俳優・森本レオさん(もりもと・れお、本名・森本治行=もりもと・はるゆき)さんが今月4日に急死していたことが分かった。所属事務所が11日、「原因不明の突然死ではありましたが、とても穏やかな顔で旅立ちました」と発表した。

83歳だった。1967年に芸能界入りし、独特なマイルドな語り口でディスクジョッキーとして人気に火がつき、ナレーションやドラマ、映画など多岐にわたり活躍。2010年に心筋梗塞(こうそく)を患って以降、公の場に姿を見せる機会は少なかった。

 日大芸術学部卒業後の67年、地元・名古屋制作のNHKドラマ「高校生時代」に出演し、俳優デビュー。翌68年、東海地方の深夜番組のさきがけとして知られる東海ラジオ「ミッドナイト東海」のDJを約4年半務め、一躍人気を博した。

 70年頃から拠点を東京へ移し、俳優活動を本格化。飄々(ひょうひょう)とした雰囲気で幅広いキャラクターを演じた。原田眞人監督の「トラブルシューター」(95年)に主演し、北野武監督の「キッズ・リターン」(96年)にも出演。中でも、98年から2013年に放送された人気ドラマ「ショムニ」では、商社のさえない窓際課長を好演し、当たり役となった。

 低音で優しげな語り口は、「癒やし系」「和みボイス」などと称され、ナレーターとしても活躍。アニメ「きかんしゃトーマス」や、クイズバラエティー「Qさま!!」など人気番組のナレーションも務めた。

 私生活では1971年、元モデルで女優の妻と名古屋で結婚。

2児をもうけるも、72年に単身で活動の場を東京に移してからは、妻子と別居していた。たびたび週刊誌などで奔放な女性関係が報じられ、世間をさわがせた。2004年には都内でドラマ撮影中、名古屋市昭和区にある自宅が火事で半焼したが、けが人は出なかった。

 2010年、67歳の時に心筋梗塞(こうそく)で倒れ、都内病院に入院。約10日で退院した際には「日頃の不摂生でやみくもに緊急入院をいたしましたが、救急隊の皆さんの好判断と病院の方たちの素早い対応のおかげで、なんとかほとんどダメージなく、10日余りで戻って来ることができました」とコメントを発表していた。以降は、映画「先生!、、、好きになってもいいですか?」(17年)や、「アリバイ崩し承ります」(20年、テレビ朝日系)などに出演したものの、晩年はメディア露出が減っていた。

 ◆森本 レオ(もりもと・れお)本名・森本治行。1943年2月13日、愛知県生まれ。日大芸術学部卒業後の67年、NHK名古屋のラジオドラマ「高校生時代」でデビュー。68年、東海ラジオ放送の深夜番組「ミッドナイト東海」のパーソナリティーを務め、若者から支持を得る。73年、「花心中」(斎藤耕一監督)で映画初出演。アニメ「きかんしゃトーマス」「猫忍」などナレーション作品も多数。

主な出演作は「黄色い涙」「ロングバケーション」「後妻業の女」など。

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