◆愛知・名古屋アジア大会 第2日 卓球女子団体戦・1次リーグ 日本3―0 ウズベキスタン (20日、愛知・スカイホール豊田)

 1次リーグが行われ、世界チームランク2位の日本女子がともに3―0で2連勝し、16チームによる決勝トーナメント進出を決めた。モンゴルとの初戦の第2試合に起用された伊藤美誠(スターツ)がゲームカウント3―0で快勝に貢献。

2021年東京五輪では混合ダブルスで日本の卓球界初の金メダルに輝いたが、無観客開催とあって心残りもあった。全日程でチケットが完売したホームの大観衆の前で“リベンジ”した。

 アジア大会初出場の伊藤が、5年分の思いを晴らす快勝発進だ。モンゴルとの初戦で金メダルに輝いた21年東京五輪をほうふつさせる赤が基調のフェンスを背に、逆回転のサービスや不意打ちの強打。多彩な攻撃にホームの大観衆は沸いた。ストレート勝ちで勝利のバトンをつなぎ「すごい楽しかった。東京(五輪)にプラスお客さんがいてくれて嬉しかった」と笑顔がはじけた。日本は60年ぶりの金メダルへ好発進した。

 伊藤は東京五輪では水谷隼と“みまじゅん”を組んだ混合ダブルスで日本の卓球界初の頂点。団体銀、シングルス銅と3つのメダルを手にしたが、心残りは無観客だったこと。「母でさえ、入っていない」と明かす。今大会は静岡・磐田市出身で“準地元”でもあり、初出場を決意。

中沢鋭(るい)監督も「今日はコースで(相手のリズムを)崩したり、そういう部分で美誠は世界一のレベル」と貢献をたたえた。

 アジア大会はほかの国際舞台で戦ったことがあまりない相手との対戦も特色だ。モンゴル、ウズベキスタン戦はともに試合後、五輪金メダリストのもとに相手選手が駆け寄り、写真撮影会。異例の光景だが、笑顔で応じた伊藤は「自分も幼い頃は中国選手を見て、すごいなと思って写真を撮ってもらいたい気持ちもあった。ライバルになる選手だから…というところもあって。でも(自分を)憧れの選手と思ってくれるのはうれしいですね」と心温まった様子で振り返った。

 22日は団体と篠塚大登(東都観光バス)とのペアで、五輪金メダル種目の混合ダブルスにも出場予定。磐田市から祖父母も応援に駆けつけるそうで「しっかり体調を整えて、さらに気を引き締めていかないと。楽しみたい」と、全力プレーでホームのファンに雄姿を届ける。

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