◆プロボクシング▽バンタム級(53・5キロ以下)8回戦 〇佐野遥渉(KO 4回1分9秒)クリスチャン・レガネ●(23日、大阪・住吉区民センター)

 前日計量で体重超過していたIBF世界スーパーフライ級13位・佐野遥渉(あゆむ、23)=亀田=が、元東洋太平洋バンタム級ランカーでフィリピン同級13位のクリスチャン・レガネ(24)=フィリピン=に4回KO勝ちし、デビュー13戦無敗とした。

 佐野は初回から減量苦を思わせない軽快な動き。

右のカウンターを合わせると、強烈な左右のボディーブローをレガネに見舞い、主導権を握った。決着の4回もボディー一撃でダウンを奪うと相手は、もん絶。そのままテンカウントを聞かせた。

 だが、勝利インタビューでは笑顔なし。「前日計量でオーバーしてしまい、レガネ選手や陣営のみなさん、ボクシングファンのみなさん、この度はプロとして絶対にあってはならないことをしてしまい、申し訳ございませんでした」と、まず謝罪。「ボディーはずっと得意としていたパンチで、練習してきました」と振り返り、今後の目標を問われると「まずは自分と向き合い、反省して、みなさんに信頼してもらえるボクサーになる」と誓った。

 22日正午から行われた前日計量で、レガネは一発クリア。だが、佐野は「交通事情のため」(関係者)約50分遅刻。計量器に乗ると、53・7キロで200グラムオーバーした。午後2時のタイムリミット直前の再計量も100グラムオーバー。試合を統括する日本ボクシングコミッション(JBC)のもと、興行主の亀田興毅ファウンダーや両陣営の話し合いで、佐野に当日計量のリミット57・8キロ(バンタム級リミットに8%上乗せ)を課して、試合は実施することになった。

 佐野はこの日、非公開で行われた当日計量を57・3キロでクリア。

リングに上がった。佐野には、半年間の出場停止処分が下される。

 静岡県富士宮市出身の佐野は2021年10月、平石ジムよりプロデビュー。初戦こそ引き分けだったが、2戦目から破竹の11連勝(5KO)。今年5月にはキルギス共和国での「SAIKOULUSH」興行でWBA世界スーパーフライ級暫定王座(日本未公認)に挑戦予定だったが、興行自体が中止に。9月、休会状態となった所属先のLUSHジムから、亀田興毅氏が会長を務める亀田ジムへの移籍を発表し、この日が初陣だった。

 通算成績は佐野が12勝(6KO)1分け、レガネが8勝(5KO)5敗3分け。

編集部おすすめ