今季限りで現役引退するオリックス・平野佳寿投手(42)が、25日のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で引退セレモニーを行い、スポーツ報知に手記を寄せた。鳥羽高から京産大を経て、2005年の大学・社会人ドラフト希望枠で入団。
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■先発投手の「初」に緊張
吉井さんに投手としての心構えを教わり、ドラフトで同期入団の岸田護監督には公私ともにお世話になりました。ブルペンで一番、僕の球を受けてくれたのが別府修作さんです。別府さんのアドバイスはボソッととでした。「いつものトレーニングはやってるか?」と。リリーフとして成績を残していく中で、おろそかになっていたことをいつも気づかせてくれました。
金子千尋、山本由伸というエースがいました。「きょうは金子か。由伸か。完投してくれるかな」という感じで、勝手に気持ちを楽にしていました。
金子や由伸は何度も登板がありますが、彼らにとっては一生懸命つかんだチャンスです。初勝利や初の2ケタ勝利のかかった9回は、緊張しまくりました。最近で言えば、2023年の山崎福也です。9年目で初めての10勝がかかった9月のソフトバンク戦。「福也にとって最後のチャンスになるかもしれない」と思って、必死に抑えました。
リリーフでは誰にも負けていない、という気持ちで戦ってきました。強いて言うなら、佐藤達也とはいい勝負ができました。僕の方が長く現役をやったので、僕の勝ちです(笑)。最近はマチャドというすごい投手が来ましたけど、僕が老いてからのこと。彼とはノーゲームです(笑)。
マウンドが怖くなったことは一度もありません。嫌になることはたくさんありました。「また、このシチュエーションでいくのか…」と。5回ぐらいから準備をして、緊張のほぐし方なんてありません。緊張したまま、突っ走っていきました。失敗しても、グッと乗り越えて。一歩、前に踏み出すという繰り返しでした。その足取りは、ものすごく重いですけど…。「もう、そういうことをしなくていいのか」という、楽な気持ちにもなっています。
■高校で教わった座右の銘
投手で一番大事なのはキャッチボールです。年齢を重ねれば、なおさらです。ここ1、2年はキャッチボールがしんどくなり、嫌いにもなりました。
体と実力の引退です。気力は衰えていません。気力があれば緊張します。7月にファームで投げた最後の試合も緊張しました。緊張してマウンドに上がれるのは、プロ意識があるからです。だから最後まで、プロであり続けられました。
選手一本でやっている頃は、コーチの方に対して思うことがありました。「なんでこんなに早く球場に来て、遅くに帰るのかな? なんでずっと、グラウンドにいるのかな?」と。今年一年、投手コーチを兼任させていただき、気がつきました。
心残りを挙げるなら、先発で10勝したかったです。高校野球で背番号1もつけたかったです。でも、背番号10や11で大学へ行き、プロになることができました。自分自身の野球人生に誇りを持っています。いつ花が咲くか分からないよ。あきらめないでね。そういった思いをみなさんに伝え、示すことができました。
高校2年の担任だった田中英一先生に「一所懸命」という言葉を教わりました。
◆平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年3月8日、京都・宇治市生まれ。42歳。京都・鳥羽から京産大を経て、05年大学・社会人ドラフト希望枠でオリックス入団。11年に49ホールドポイントで最優秀中継ぎ、14年に40セーブで最多セーブのタイトル獲得。17年オフに海外FA権を行使。Dバックス、マリナーズを経て、21年にオリックス復帰。23年に日米通算250セーブを達成し、名球会入り。日米通算853試合で65勝87敗258セーブ、205ホールド、防御率3・05。










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