◆第174回天皇賞・秋・G1(11月1日、東京競馬場・芝2000メートル)追い切り=10月28日、美浦トレセン

 連覇へ向けて、堂々の最終デモを披露した。マスカレードボール(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ドゥラメンテ)は、美浦・坂路でピエスユニーク(3歳1勝クラス)と併せて、54秒1―12秒4をマーク。

内から約2馬身追走して、抜群の手応えでグイグイと加速すると、わずかに先着した。うなるような動きに騎乗した嶋田純次騎手(レースはクリストフ・ルメール騎手)も「動きは良かったし、メンタルも悪くなっていない。仕上がっています」と納得の表情だ。

 1週前時点で手塚久調教師が「精神状態が良くなり、いきっぷりが上向いている」と評したように、ハミをしっかりと取って駆け上がる姿は3歳時よりも力強さにあふれている。課題のゲートについても「2000メートルはスタートがポケットからなので、後ろに逃げるスペースがない。練習ではスムーズだし、今回は心配していません」と胸を張った。

 武器は「最後の脚は現役でも屈指のもの」と指揮官も絶賛する末脚だ。それを存分に発揮できる東京の長い直線は、言うまでもなく絶好の舞台。前走の“キングジョージ”では7着に敗れているが、昨年の覇者にとって復権のチャンスだ。「強力なライバルもいるけど、有力馬であることは間違いない。色々なことが味方してくれれば、チャンスはあると思っています」と手塚久師。同世代の強力なライバルであるクロワデュノールを撃破して、現役最強を証明する。

(角田 晨)

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