志太勤一会長兼社長
シダックスグループは7月11日、都内で「事業展開の方針」説明会を開催した。株主・資本家・報道関係者が100人参加した。説明会で志太会長は「少子高齢化に伴う深刻な人手不足により、アウトソーシングサービスが世の中の必要な仕事になっている。当グループがこの強い追い風を受けて前進する良いタイミングである」と述べ、「当グループは500種のサービスを組み合わせてお客様に提供できるトータル・アウトソーシングサービスを全国区で提供可能なオンリーワンの企業である」と誇り、「経営改革を実行し再成長をめざす」と語った。
国内フードサービス市場については「3.5兆円規模の巨大市場で、約2,000社ある参入企業のうち99%が中小企業であり、大手・準大手企業20社でも全体の2割と分散化されている。今後は緩やかに市場の寡占化が進むと見られ、大手プレイヤーにとっては規模拡大の余地がある。
社会サービス事業については「最も成長を期待する」とし、学童保育市場と学校給食市場について市場を分析、事業目標を語った。学校給食の市場規模は現在約4,500億円。民間委託率は年々拡大しており、2008年の25.5%が18年には50.6%まで拡大した。契約数520から、5年後の24年3月期には700件に拡大を目指す。
同社は去る5月17日、独立系の投資ファンド、ユニゾン・キャピタルとの資本業務提携を発表した。