マイクロファイナンス事業を行う五常・アンド・カンパニーなど3社が新規でランクイン

貧困層向け小口融資のマイクロファイナンス事業を手がける五常・アンド・カンパニーは、英国・スコットランドを拠点とした独立投資組合のBaillie Gifford、アジア域内のテクノロジー企業への投資に特化したプライベートエクイティファンドであるTGVest Capital、フューチャーベンチャーキャピタル、複数の個人投資家を引受先とする20億円の第三者割当増資を実施。
Vpon Holdingsは、インバウンド産業のビッグデータ解析・活用を行うスタートアップ。独自のAIビッグデータ分析と広告テクノロジーによって、旅行者像の可視化や集客プロモーションを実現している。同社は、グローバル領域において新しい市場を創造するためのプラットフォームを生み出し続けるBEENOS、 韓国に拠点を置くベンチャーキャピタルのSTIC INVESTMENT、香港のベンチャーキャピタルであるTripLabs、クールジャパン機構の4社を引受先とした42億円の資金調達を実施し、13位にランクイン。今回調達した資金は、アジアにおけるデータビジネスのさらなる拡充と世界トップレベルのAI人材の採用や研究開発にも活用する予定だ。
家具のサブスクリプションサービス「subsclife」を運営するsubsclifeは、SMBCベンチャーキャピタル、XTech Ventures、YJキャピタル 、 エニグモ、グローバル・ブレイン、サイバーエージェント・キャピタル、セゾン・ベンチャーズ、ダブルシャープ・パートナーズ、ユナイテッド、三菱UFJキャピタルを引受先とした30億円の第三者割当増資を実施。「subsclife」のシェア拡大に向けた施策を加速させる方針だ。
カテゴリー別では金融領域に次いで環境・エネルギー、自動車、コンテンツが3社ずつランクイン

金融領域では、前述した五常・アンド・カンパニー、後払い決済サービス「Paidy」を運営するPaidy、決済代行・信用保証サービス「Fimple決済」を提供するH.I.F.、ウォレットアプリ「Kyash」などを提供するKyashが名を連ねた。この4社はいずれも今年に入って45億円以上の資金を集めている。
突出して社数の多いカテゴリーがないことから、様々な分野の企業が大型調達していることがわかる。
累計資金調達金額100億円越えの企業は9社、設立5年以内の企業は10社

ランクイン企業20社のうち、設立5年以内の企業は全体の半数の10社となっている。
STARTUP DBでは次月以降も引き続き、資金調達ランキングと主要トピックに関する記事をリリースしていく。