『串カツ田中』といえば、2008年12月に世田谷区内の住宅街の一角で誕生した串カツチェーン店です。串カツは大阪名物ですが、関東圏を中心に展開されており、いまでは串カツの本場である大阪にも出店しています。
筆者が最初に串カツ田中を訪れたのは約10年前。関西出身の友人に「かすうどんがおいしい店がある」と連れて行かれたのが串カツ田中でした。それ以降、何度も足を運んでいるのですが、串カツはもちろん、サイドメニューのクオリティが高いのも串カツ田中の魅力のひとつだと感じています。
そこで、今回は串カツ田中でイチオシのサイドメニューをピックアップしてみました。チェーン店だからといってあなどれない、こだわりのサイドメニューをご紹介しましょう。
「かすうどん」と「肉吸い」は関西人も大満足

筆者が串カツ田中を知るきっかけになった「かすうどん」は、大阪名物のうどんです。もともとは南河内地域で食べられていたうどんで、だしの中に「油かす」が入っています。
「油かす」とは、牛の小腸を脂が抜けるまでじっくり素揚げしたもので、高タンパク、低脂肪、コラーゲンたっぷりという三拍子が揃った食材です。大阪ではお好み焼きやおでんなどの隠し味に使うこともあるそうで、油かす特有の旨みが出ます。

うどんのだしは甘め、麺は柔らかめ。これはいわゆる関西風のうどんなので、関西出身の筆者には懐かしい味に感じます。だしに溶け出した油かすの旨みが絶妙で、思わずスープも飲み干してしまうほど。

かすうどんと並び、関西人が愛してやまないメニューが「肉吸い」です。

だし自体はかすうどんと同じなのですが、こちらは油かすではなく牛肉がたっぷり入っているので、味わいは少し異なります。どちらかといえば、肉吸いのほうが少しあっさりしているかもしれません。

「牛すじ土手」や「さいぼし」などの大阪名物にも注目

筆者が串カツ田中で必ず頼むメニューのひとつが「牛すじ土手」です。いわゆる「土手煮」も大阪名物なのですが、甘辛く煮込まれた牛すじとこんにゃくの組み合わせでアルコールが進まないわけがない!
さらに、今回取材するにあたって初めて食べた「さいぼし」もこれからは注文しようと思った料理のひとつです。これは河内の特産物で、馬肉を燻製にしたものなのだとか。ビーフジャーキーに近い珍味感があり、食べる手が止まらなくなります。

大阪名物ではありませんが、串カツ田中の人気メニュー「ポテトサラダ」も忘れてはいけません。ここのポテトサラダは自分で潰すスタイルで、好みに合わせた硬さに仕上げられるのが人気の理由のひとつです。

居酒屋のポテトサラダは店によって硬さに違いがありますが、これならいつでも自分好みに仕上げられるので満足度は高くなりますね。

揚げたての串カツもやっぱり食べたい!

ここまでサイドメニューだけを紹介してきましたが、やっぱり串カツも頼むしかありませんよね。普段はつい自分が好きなものだけを注文しますが、今回はせっかくなので人気上位の串カツを注文しました。
串カツ田中の串カツ人気ランキングは、1位「串カツ豚」、2位「串カツ牛」、3位「レンコン」、4位「玉ネギ」、5位「エビ」なのだそう。

串カツ田中は平日18時までのハッピーアワーや、サイコロの出た目の合計数で特典が付くチンチロリンドリンク各種、1か月間1杯199円で飲める定期券の販売など、お得に飲める企画が満載です。ぜひ気になったサイドメニューとお酒で楽しい時間を過ごしてみてください。
(取材・文◎今西絢美)
●DATA
店名:串カツ田中
https://kushi-tanaka.com