TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。
女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

今日、9月11日から21日にかけて、東京・港区の芝大神宮で、「だらだら祭り」というお祭りが行われます。

みんなでだらだらするお祭り…ではありません、祭礼の期間が、とっても長く続くことからこの名前になったそうです。ふつうのお祭りなら、だいたい2~3日ぐらいで終わります。でも、このお祭りは11日間。どうして、こんなに長くなったのでしょう。
その理由についてはこんな説があります。

江戸時代に、人々のあいだで「お伊勢参り」が大流行。


遠―い遠―い伊勢神宮へ行けない人たちが、伊勢の神さまを祭る芝大神宮を参拝するようになります。そこで、それまでは、三日間行われていた秋のお祭りにも、たくさんの人が訪れるようになり、一人でも多くの人が参拝できるようにと、期間をだんだん伸ばしていって、現在の「11日間」という長さになったというのです。

さて、この「だらだら祭り」、以前は、こういう名前ではなかったようです。
江戸時代、神社の周辺には、しょうがの畑がたくさんあり、祭礼中には、「生姜市」が立っていたことから「しょうが祭り」とも呼ばれていました。現在は、しょうが市はなくなりましたが、祭礼中は、神社の社務所で、「葉しょうが」を授与していただけます。みずみずしい葉しょうがは、ひと束1000円。

これを毎年楽しみにしている…という、参拝客の皆さんも多いそうです。

また、芝大神宮を訪れるのであれば、もうひとつ注目していただきたいのが、千木筥。
藤の花の絵を描いた三段重ねの木の箱で、「着物が増える」「良いところに嫁げる」といったご利益があるのだそうです。大きさは二種類あって、大きいほうが1500円、小さいほうが、800円。この千木筥は、お祭りのときに限ったものではないのですが、ひとつひとつ手作り、しかも、作ることができる職人さんがひとりになってしまったので、いつでも手に入るというわけではないそうです。ご利益もあり、工芸品としても美しい千木筥、芝大神宮にいらっしゃる方は、ぜひこちらもチェックしてみて下さいね。

◆9月11日放送分より 番組名:「檀れい 今日の1ページ」
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