ダンスボーカルグループDa-iCEの工藤大輝がパーソナリティ。TBSラジオなど全国8局で放送しているラジオ番組「TALK ABOUT」。
11月24日は、Da-iCEの『パラダイブ』を登場曲にしている、プロ野球・巨人の石川慎吾選手がゲスト!
野球に全く詳しくない大輝めんですが…なんでも、石川選手はDa-iCEのボーカル・大野雄大くんと交流があるそうで。
■Da-iCEはもともと知らなかったけど…
慎吾:初めて雄大くんと会ったのが札幌で日本ハムの時。申し訳ないですけど、Da-iCEっていうグループをその時は知らなかったんですよ。でも僕、すごい『ハモネプ』のファンで。雄大くんの顔を見た瞬間に「『ハモネプ』で見たことある!」って思ったんです。
大輝:そうですよね(笑)
慎吾:それで話をして、「今こういうグループをやっています」っていうことで音楽を聴いていったらすごいハマっちゃって。
大輝:Da-iCE『パラダイブ』を登場曲に使っていただいているという話をお聞きしているんですけど、なぜ『パラダイブ』を?
慎吾:やっぱり打席に向かう時には不安になっちゃうので。できるだけ前向きに明るくなれるということで、やはりこの曲かなと思って。
大輝:もう、ありがたいですね。確かに僕ら史上もっともポジティブな曲。もっと楽しいパーティーチューンもこれからがんばって作りたいと思います(笑)

街頭インタビューで、考えていることや悩んでいることを聞いていくコーナーへ。まずは…■高校1年生、16歳の「ことね」ちゃん水泳をやっていて、ずっとクロールで大会とかに出ていたんですけど。
大輝:石川選手もチーム内で役割があるじゃないですか。監督とかいろんな人に言われて変わったりする時って、どういう考え方でやるんですか?
慎吾:ピッチャーをやりたくてもチームの事情でピッチャーをできなかったり。逆に内野手をやりたくても外野手に回されたり、外野手をやりたくても内野手に回されたりっていうのはある。
大輝:チームのために個を犠牲に…ってわけでもないですけど、チームのために意識していることってありますか?
慎吾:試合が1回から9回まである中で、自分がスタートから出るのか、途中から出るのかは、その日にならないと正直わからないこと。やっぱりチームが勝つために自分がどういう働きをすればいいんだろう?っていうのは試合によって異なってくるので。いち早く、そういう流れを読んで「自分がここで行くんだ、あそこで行くんだ」っていうイメージを早くして。それがハマった時には嬉しいですし、ハマらなければ反省しますし…

■高校時代の監督にいわれた言葉とは
大輝:その意識みたいなものは中学とか高校の時とプロの時とではあまり変わらないですか?
慎吾:中学・高校の時は正直、ずーっと試合に出続けていたので。あんまりこう、流れだったりっていうのは…野球の知識もそんなにたぶんなかったので。そこまで深くは考えてなかったですけど、プロになって自分が生きていくにはどうすればいいんだ?ってなった時には考えるようになりました。
大輝:その雰囲気とかを見て、自分がどうしたらいいのか?っていうことも考えたりしますか?
慎吾:ああ、めっちゃ考えますね。
大輝:どういう時に?
慎吾:やっぱり接戦になってくると、選手の入れ替えも激しくなる試合もあります。逆に全く替えないっていう時もあるので。投げている相手のピッチャーと、うちのピッチャーとの兼ね合いもありますし。本当にいろんなところにアンテナを張って、一試合をみんなで取りに行くっていうのはありますね。

大輝:学生時代から、野球はもうずば抜けて……っていう感じでした?
慎吾:自分で言うのもなんですけど、そうですね(笑)
大輝:いやいや、それは大事です(笑)
慎吾:中高の時はやっぱりそれなりにやっていました。調子にも乗っていたし(笑)
大輝:アハハハハハハッ!例えばどういう時に「調子に乗ってるな」って思います?
慎吾:やっぱり野球の話とか、たとえば体育でソフトボールとかがあっても、なんかポーンってやっても普通のやつより上手いんすよ。まあ、女の子が見てる時とかね、ポーンってがんばったり。よくそんなアホみたいなことを(笑)
大輝:モチベーションになりますからね。でもその後、プロ野球選手になれた理由を自己分析するとしたら、どういうこと?
慎吾:人との出会いですかね。正直、プロ野球はそんなに明確な目標ではなかったんです。高校3年の春ぐらいから、当時の監督に「お前、プロ目指すんやったら本気でやってみろ!」って言われて、「ちょっと目指してみるか」って思ったのが始まりなんで。
(♪緑黄色社会『あのころ見た光』)
大輝:お送りしているのは緑黄色社会で『あのころ見た光』。この曲の歌詞でもありますけども、「嫌いなものでもある日、好きに変わる」とかね。たとえば先輩とかに言われた嫌なこととかが後々に生きてくるみたいなことってありましたか?
慎吾:ありますね。めっちゃ、あります。高校の監督に言われた「人間力の向上なくして野球の技術の向上なし」っていう言葉。これはすごく心に残っています。中学までは「ただ単に野球だけやっとけばいいやん」っていう考えだったのが高校に入って野球部っていうのに所属することによって、野球部として見られるという自覚というか。だから学校生活だったり授業の態度だったりというのを改めて……すごく苦労した思い出がありますね(笑)

■部の上下関係。先輩がとりやすいところに投げないと…
続いては、大学1年生。
大輝:偏見かもしれないですけど、野球部はもうぶっちぎりで上下関係が厳しそうなイメージがありますね。
慎吾:そうですね。「先輩の言うことは絶対」(笑)
大輝:どういうのがキツいって思いましたか?
慎吾:プレーしていても、先輩に投げる時には絶対に取りやすいところに投げないといけないとか。
大輝:そういうのあるんですね(笑)
慎吾:どんどんちっちゃくなっていっちゃうっていうのはありました。無言のプレッシャーっていう。ちょっと変なところに投げた時の取り方だったり顔だったり、先輩の顔色を見て、「ああ、やべえことした…」っていう風に思っちゃうんですよね(笑)
大輝:自分から後輩に対してそういうの、あります?
慎吾:僕もキャプテンをやっていたんですけど、僕はあんまり下の子に言えないんです。副キャプテンがずっと言っていて。僕が副キャプテンに怒られていたんですよ、「お前が言えよ!」って。僕は完全に後輩からは、安全パイだと思われてたと思いますよ(笑)

■後輩が「億」稼いでいても奢るのがマナー
大輝:ちなみに今かわいがっている後輩の場合、どういう風なかわいがり方をするんですか?ご飯に連れて行くとか?
慎吾:ご飯によく連れて行きますね。
大輝:その時には奢る?
慎吾:それは絶対に暗黙の了解なんですよね。野球界で。
大輝:その「先輩」っていうのは「年齢」ですか?
慎吾:年齢です。絶対に年齢です。だから僕とか、小林誠司さんともご飯を食べている時はキャッキャすごいフレンドリーに話すんですけど、「お会計しようか」って言った時だけは「すいません、誠司さん、ごちそうさまです!」って言うんですよ(笑)

■ネガティブになりそうなときは、ポジティブな人と接する
大輝:メンタルも大きく影響されると思うんですけど。僕もよく言われるんですけど、「緊張のほぐし方は?」とか。メンタル的に意識していることってありますか?
慎吾:緊張やプレッシャーは、もうかかるものだと思っているので。「来たか!」っていう感じですね。「緊張、来たか!」って。
大輝:MAX緊張するのって、どの段階の時ですか?
慎吾:僕はネクストバッターズサークルまで歩く時がいちばん緊張するんですよね。「あれ、さっき水、飲んだよな?」っていうぐらい、口中の水分がなくなる(笑)緊張しいなんで。で、メンタルも弱いし、ネガティブなんで。
大輝:なるほど。あえて自分と逆の人と話して?
慎吾:ちょっとネガティブが顔を出しそうな時に、ポジティブな人に抑えてもらうっていう作業をします(笑)

■鬼インドア派。驚愕のハイレベルな過ごし方…
大輝:さあ、それではもうメッセージがとんでもない量、来ているので。バンバン読んでいきたいと思います。まずはラジオネーム「リス」さん。「石川選手にたくさん聞きたいことがありますが、いちばん聞きたいのは鬼のインドア派の石川選手、どのぐらいのインドア派なんでしょうか?」という。
慎吾:もう、「鬼」ぐらいですね(笑)
大輝:フハハハハハハッ!普段はじゃあ、ほとんど家ですか?

慎吾:本当に出ないですね。
大輝:あら、そこは僕と同じ匂いを感じます。家で何をされるんですか?
慎吾:暇を感じます。
大輝:フハハハハハハッ!暇を受け止める?
慎吾:「暇だなー」って感じている時間が一番好きです。
プロ野球選手の意外な一面も垣間見ることができた、今回の「TALK ABOUT」。
石川選手、ありがとうございました!!
◆11月24日放送分より 番組名:「TALK ABOUT」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20181124220000