女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

1983年の5月28日。日本とイギリス、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国の合作映画『戦場のメリークリスマス』が公開されました。

おなじみの曲ですね。舞台は、第2次世界大戦での日本軍捕虜収容所。極限状況での男達の出会い、そして愛を描いた傑作と言われています。監督は、すでに世界的な名声を得ていた大島渚。キャストには、こちらも世界的アーティストのデビッド・ボウイ、さらに坂本龍一ビートたけしという豪華かつ異色の配役が話題となり、国内外の多くの賞を受賞することになります。

坂本龍一さんは「イエロー・マジック・オーケストラ」のメンバーとしてワールドツアーを開催するなど知名度はありましたが俳優は未経験。『戦場のメリークリスマス』出演がきっかけのひとつになり、坂本さんは、1987年の映画『ラストエンペラー』にも出演。

そして、ビートたけしさんです。当時は、漫才ブームを経て、マルチな才能を発揮し始めた時期。のちにみずから映画監督としてメガホンを取るようになったのも、この『戦場のメリークリスマス』の影響があったことでしょう。あとから考えると、奇跡的な組み合わせとなった作品です。

当時、ビートたけしさんはラジオの深夜放送を担当していて、撮影に参加したウラ話を披露していたこともあり、ラジオを聴いていた世代にとっては懐かしい話かもしれません。

虚実とりまぜ、おもしろおかしくエピソードを語った武さん。
たとえば・・・
「大島監督は、トカゲに(演技はじめの合図)キューを出した」
「南の島での撮影のため日本食は貴重な中、坂本さんは、差し入れの、うな重が、自分の分だけなかったため、涙をこぼした」などなど。

日本の軍隊を描いていたことから、日本人キャストも多く出演、先日亡くなった内田裕也さんのほか、ジョニー大倉さん、室田日出男さん、内藤剛志さんも出演しています。すごい作品ですよね。

◆5月28日放送分より 番組名:「檀れい 今日の1ページ」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190528062000

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