仲間りょう原作のギャグ漫画『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』が実写化され、WOWOWオリジナルドラマとして今夜、放送をスタートする。
原作は、2013年から2017年に「週刊少年ジャンプ」で連載されたギャグ漫画で、武士を夢見る武士校生・磯部磯兵衛(杉野遥亮)の日常と愛すべき“ダメっぷり”が見どころだ。
ついに始まる第1話から磯兵衛はダメ人間だ。武士の修行をすると言いつつ、母親に隠れて“大人向けの本=春画”を読もうと右往左往。さらにはなぜかコワモテの浪人(マキタスポーツ)に因縁をつけられて追われるハメに。おバカで、何かにつけてサボろうとする磯兵衛はダメ人間だが、なぜか憎めない。どこか愛らしい。初回を見ただけで磯兵衛のことが好きになってしまうはずだ。
また、人気コミックを実写化する際の演出の“暴走ぶり”にも注目だ。ドラマ化の脚本と監督を手がけたのは、舞台『シティボーイズミックス』『男子はだまってなさいよ!』や、ドラマ『小河ドラマ徳川☆家康』、映画『オケ老人!』などを手がける細川徹。これまでに数々のギャグ漫画を舞台化、映像化してきた手腕が本作でも見事に発揮されており、予想外の展開が次々に出現する。
初回では何と、冒頭から磯兵衛と親友・中島(鈴木福)が“『磯部磯兵衛物語』ドラマ化発表会見”に挑むシーンが登場。人気コミックが実写化される、ということすらギャグにしてしまい、観客が思っているであろう疑問やツッコミもネタにしてしまう大胆さを見せる。
原作をそのまま実写化するのではなく、原作の面白さやエッセンス、読後感を実写化する見事な演出で、原作者の仲間りょうは完成したドラマについて「ドラマ化による原作の再現ってすごく難しいしややこしいと思いますが、とてもよかったです。
原作者が太鼓判を押す実写ドラマ化は、原作ファンから支持され、新たなファンも獲得することになりそうだ。
連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』
7月12日(金)スタート(全10話)
毎週金曜午後11時放送・配信【第1話無料放送】
原作:仲間りょう『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(集英社 ジャンプ コミックス)
脚本&監督:細川徹(ドラマ『小河ドラマ徳川☆家康』、舞台『ドクター皆川~手術成功5秒前~』)
音楽:平沢敦士
出演:杉野遥亮、鈴木福、長濱ねる、マキタスポーツ、津田寛治、綾田俊樹、三宅弘城、檀れい
ゲスト出演:平泉成、徳重聡、新木宏典、秋山竜次(ロバート)、眞島秀和