女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けするTBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」。

いま、大人気のタピオカドリンク。


プルプルした不思議な食感があって、見た目も可愛いんですよね。
このタピオカの原料は、キャッサバ。ブラジル原の亜熱帯性植物で、根っこのかたまりが、サツマイモに似ています。

このキャッサバ、日本でも栽培されていまして産地のひとつが鹿児島県の奄美群島にある徳之島です。
では、なぜ徳之島なのでしょう。キャッサバの生産や加工品の開発・販売も行っている「あまみ徳之島絆ファーム」さんに、教えていただきました。

栽培のきっかけは、第二次大戦で南方に出征していた島の方たち。現地で食べていたキャッサバの苗を島に持ち帰ったそうです。食糧のない戦後の時期は、島の食の生活を支えていましたが、ほかの食糧が手に入るようになると、キャッサバの栽培は長く途絶え、1980年ごろになって、栽培がまた復活。
現在は、いくつかの農家さんが生産を行い、「あまみ徳之島絆ファーム」さんは、こうした農家さんで作られたものをとりまとめて、加工・販売しています。

「あまみ徳之島絆ファーム」さんが扱っているのは、生のキャッサバ芋や、茹でて冷凍したもの。主なお客さんは、日本で暮らすブラジルや東南アジアの方たちだそうです。

キャッサバは、ふるさとの料理をつくるための重要な食材なんです。キャッサバには、黄色と白があり、ブラジルでは黄色の芋を、ゆでて使うことが多いのだとか。一方、東南アジアは、白い芋を、ゆでたり、すりおろしたりして、使うそうです。日本在住の外国の方から問い合わせがあると、どの国の方で、何に使うかを聞いてから販売するとおっしゃっていました。

また、キャッサバは、世界的に見て、ジャガイモの次に食べられているお芋。温暖化や、働く外国の皆さんの増加…など、変化してゆく日本にとっても、注目すべき食材になるのでは…とのことでした。

しかし、昨年秋の台風で、長く育ててきた徳之島の苗は壊滅状態に。今年は1から栽培をはじめることになりました。収穫の時期は11月から12月。たくさんの収穫は望めないかもしれませんが、ふるさとの味を求めている外国人の方のためにも、キャッサバづくりを続けていきたいとのことでした。

がんばれ、徳之島のキャッサバ! 元気に大きく育ってね!

◆8月2日放送分より 番組名:「 檀れい 今日の1ページ」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190802062000

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