TBSラジオ『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)

「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまくいろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。

▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕

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▼2019年11月18日(月)放送後記
スタジオは、高校3年生の玉田志織(たまだ・しおり)さん、高校3年生の小林萌夏(こばやし・もか)さんとお送りしました。

スポーツキャスター・宮下純一「明確な目標を持つことが大事」

<高校生の主張>
毎回、TBSラジオキャスターが首都圏の高校に伺い、現役高校生たちに学校生活にまつわる話題を取材します。

今週も先週に続いて、東京・神田にあります、神田女学園 中学校・高等学校 をご紹介します。

来年創立130周年を迎える伝統校で、校訓に「誠愛勤朗」を掲げていて、誠と愛と勤勉と明朗の徳を養って、人格の向上に努めている学校です。

今回は、高等学校の「ソフトボール部」を取材しました。

TBSラジオの田中ひとみが、ソフトボール部の2年生主将の坂本薫(さかもと・かおる)さん、そして福島咲実(ふくしま・えみ)さん、北川真衣(きたがわ・まい)さんにお話しを伺いました。

スポーツキャスター・宮下純一「明確な目標を持つことが大事」

◆田中ひとみキャスター
「神田女学園の授業の特長について教えて下さい。」

◆生徒
「外国語の授業では、英語だけでなく、中国語、韓国語、フランス語などを『第三外国語』として選択できるのがこの学校の魅力です。他の学校では学べないような外国語を学べます」(坂本さん)

「私は中国語を選択しています。中学3年生の時にも中国語の授業があって、その時に学んだ中国語をもっと学びたいと考えたので選択しました」(福島さん)

「『ニコルプロジェクト』という授業があります。それぞれが、取り組みたい課題を見つけて、取り組みたい生徒同士で班を作り、その課題について探求しています。私は『ヘア・ドネーション』について探求しています。31センチ以上の長い髪の人が、病気によって髪を無くしてしまっている方に髪を提供する取り組みについて調べたいと考えました」(北川さん

スポーツキャスター・宮下純一「明確な目標を持つことが大事」

◆田中キャスター
「神田女学園ならではの行事や、ランチにも自慢できる点があるそうですね。」

◆生徒
「体育祭や文化祭はもちろんですが、バレーボールやバスケットボールなどの球技大会や、芸術鑑賞会、合唱コンクール、修学旅行などがあります」「生徒だけでなく、先生方も参加して、パン食い競争などの競技に取り組むことがとても楽しいです」「球技大会で、普段、おとなしそうな生徒が白熱している様子を見て楽しんでいます」「神田と言えばカレーの街ですよね。

ランチでは、神田女学園の隣にあるカレー屋さんに前日までに予約をしておけば、持ってきて下さり、カレーを食べることが出来ます」
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」をゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。

今週も、北京オリンピック・競泳の背泳ぎ選手で、メドレーリレーの銅メダリスト、テレビ番組のコメンテーターやスポーツキャスターとしておなじみの宮下純一さんです。

スポーツキャスター・宮下純一「明確な目標を持つことが大事」

<宮下純一さん>
鹿児島市生まれ。5歳から水泳を始め、10歳の時に背泳ぎの選手となり全国大会に出場。鹿児島県立甲南高校に進学後、インターハイの常連になりました。その後に進んだ筑波大学では、中学校と高校の教員免許を取得。2008年、北京オリンピックの競泳男子100メートルの背泳ぎの準決勝で、53秒69の「アジア・日本新記録」を樹立、決勝で8位入賞を果たしました。また、400メートルの「メドレーリレー」では「第1泳者」として活躍、見事、銅メダルを獲得しました。現役引退後の現在は、さまざまな競技の魅力を伝えるスポーツキャスター、コメンテーターとして活動するほか、選手の指導、育成にも携わっています。

◆石井大裕アナウンサー
「高校時代、どんな生活を過ごされていましたか?」

◆宮下純一さん
「進学の際、九州の強豪校などからも(水泳で)お誘いをいただきましたが、鹿児島の先生から「お前は心が育っていない。県外に行ったら潰れてしまうから(鹿児島に)残ったほうが良い」と言われて、地元の高校に進学しました。やはり、田舎だからありがたかったです。

エリートの多い福岡や大阪、東京の学校に行けば埋もれてしまうんですよね。鹿児島では、(水泳で)頭ひとつ抜け出ていたので、いろいろな先生が応援してくれました。メインコーチは一人でしたが、皆がコーチ、大事に育ててもらいました。(鹿児島から)出たい気持ちはありましたが、残って良かったです。実は、進学した高校は、鹿児島県で2番目の進学校でした。自分自身、「勉強の出来る生徒」ではありませんでしたが、スポーツ専門の学校ではありませんし、周りが机に向かい、勉強をすごくやる環境でしたので、「いけない!」「お前、水泳だけをやっていて良いの?」という雰囲気の中、自分が「勉強をやっていない、置いていかれる」という環境が気持ち悪いという感覚でした。勉強をしなければならない空気の中に居られたのは良かったです。」

◆石井大裕アナウンサー
「高校生や大学生の皆さんにメッセージをお願いします。」

◆宮下純一さん
「「明確な目標を持つ」ことが大事です。「オリンピックに出たい」という目標の中にも「ボランティアで参加したい」「選手で出たい」「コーチで行きたい」「トレーナーで行きたい」などいろいろありますよね。さらに「選手で出たい」としたら、「オリンピックに出たい」「オリンピックでメダルを獲りたい」「オリンピックで金メダルを獲りたい」といろいろあります。金メダルを獲りたいと思ったら、金メダリストに会いたくなります。でも「オリンピックに出たい」だけだったら、そこまでの気持ちにはなりませんね。受験するのも「ただ受かりたい」だけでなく「どこの大学のどの学部に受かりたい」という気持ちを持つことが大事です。

難しいことかも知れませんが、そこをアバウトにせず、自分がどこに向かっているかを明確にするのが良いのではないでしょうか。」

楽しい雰囲気の中、宮下さんが、学生の皆さんにとって大事な言葉をたくさん披露して下さいました。

宮下さんには、来年の東京オリンピック・パラリンピックのお話しもいろいろお伺いする予定だったのですが・・・
高校生や現役時代のエピソードが熱く、素晴らしくて、結局、時間切れでした・・・。

またのお越しをお待ちしています。よろしくお願いします!

◆11月18日放送分より 番組名:「TOMAS presents High School a Go Go!!」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20191118210000

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