TBSラジオ「ACTION」月~金曜日の15時30分から生放送。金曜パーソナリティは武田砂鉄さん。
1月17日(金)のゲストは野球解説者の里崎智也さん。武田砂鉄さんが前々から気になっている、「野球選手のファッションってダサいよね」という失礼な話など…里崎さんにぶつけ、その理由を解説して下さいました。
里崎:まず、野球選手に合う服のサイズがないです。置いてあるものの9割は着れないです。しかも最近は細身が売りですからね。ズボンでいうと、ももに合わせるとウエストがブカブカなんです。ウエストに合わせるとももやお尻が入らないです。着れる服しか買えないんですね。
幸坂:だからスカルのTシャツになっちゃうんですね~。
里崎:それはどうか分からないですが…(苦笑)あとは所詮、好みですね。
武田:なんで「野球選手のファッションは如何なものか?」みたいな疑問視される風潮になっちゃったんですかね?
里崎:それは良いことで、野球選手にそれだけ知名度と注目度があるということなんですね。
武田:なんてポジティブな…(苦笑)

武田:そのプライベートをチェックした上で、「いまだにセカンドバッグを持っている人がいるんだ」とか、「まだジャラジャラしたネックレスしてる人多いな」とあると思いますが、それは先輩から教わるんですか?
里崎:一部の人がそれをかっこいいと思うからしょうがないですよね。
武田:里崎さんはそっちをかっこいいと思わなかったんですか?
里崎:ネックレスは肩こりそうで。
武田:一番の商売道具ですからね(笑)
里崎:僕は邪魔なものを身に着けないので。面倒くさいから付けたり取ったりしたくないんですよね。
幸坂:アパレルに勤めている私の友人が、野球選手から「何を買えばいいか分からない」と相談されることが多くて、お金を持っていてセンスがないから、ちょっとダサくて売れない洋服を勧めがちという話があります(笑)
里崎:でも、デザイナーはそのファッションがイケてると思って売ってるんですよね?ということは、そのデザイナーと価値観が合っているということは、ある意味ハイセンスかもしれませんよ。

幸坂:でも売れない服でトータルコーディネートされちゃうんですよ。
里崎:売れないということはオンリーワンなんですよ。
幸坂:おぉ!なんでも返ってくる!(笑)
里崎:ということは僕の価値観でいうと、「変わっている」というのが一番の勝算だと思ってるんですよ。
武田:でも「変わっている」服を野球選手たちが横並びで着ている状態ですよね(笑)
里崎:僕は現役のときは、変わっている服が好きすぎて、引退したあとに着ていくところがなくて困るという(笑)引退すると、「俺シンプルな服を持っていない」となるんです。今日なんてとてもシンプルですよ。
武田:それはトリッキーな服を着る野球選手同士で、そのファッションを高め合ったりしているんですか?
里崎:高め合うというか、売っていないものの価値が高いかもですね。
武田:なるほど、ちょっと分かった気がしました。普通ファションを見たときに、「どこにもないね!」という褒め方はしないですもんね。
里崎:それが逆に嬉しいんですよ。
幸坂:野球選手は高級車を乗り回すイメージもありますが、それも目立ちたいとかですか?

里崎:そうです。売ってない、誰も乗ってないとか。だからちょっとカスタマイズしたり、色が特殊だったり。
幸坂:扉の空き方も普通じゃないですよね。
武田:上に開いたり、横に開いたり。
里崎:野球選手は一番を目指すんです。誰も持っていない、乗っていない、日本に数台。そこに価値を置くんです。
武田:プロ野球選手にもなると、その地域の一番が集結するわけですもんね。その中で一番を目指そうとするから、トリッキーなものになるんですね。
里崎:そうです。で、「誰が最初に買ったか」が重要です。真似した感は出したくないんです。「俺が一番、あいつが二番」というのがほしいんです。
幸坂:プライベートでも負けず嫌いなんですね。
武田:里崎さんは初年度で高級車を買われたんですよね?
里崎:そうです。今まで7~8台乗りましたが、ルーキーのときが一番高かったです。一番良いものを最初に乗ると、安くても良いものが分かってくるので、物の価値が分かってきますね、値段ではなく。

武田:なんか説得されて良いのかな…(苦笑)
幸坂:ワールドに入ってきてますね(笑)
このあとも、バッチバチに里崎ワールドが炸裂しました。
◆1月17日放送分より 番組名:「ACTION」
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