毎週月曜日~木曜日、朝8時30分からお送りしているTBSラジオ「伊集院光とらじおと」。

2月3日のゲストは、俳優の中井貴一さんでした。

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先日、映画「記憶にございません。」でブルーリボン賞・主演男優賞を受賞された中井貴一さん。お父様の俳優、佐田啓二さんは30歳の時に受賞されていたが、中井さんは58歳で、やっとお父様と同じ賞を受賞する事ができました。

しかし、佐田啓二さんは、中井貴一さんが、2歳半の時に事故で亡くなってしまったので、佐田啓二さんとの思い出はほとんどなく、「父を求める為だけに映画館に通っていた。」そうです。しかし、まだ小さかった事もあり、映画の中で演じている役柄が親父像と重なってしまっていた為、映画によってはお父様の事が嫌いな時もあったそうです。

そんな時、お母様からは、「あんたは、動いている父親が見られる。世の中でアンタが一番寂しいと思うな」と言われたそうです。

中井貴一「父を求める為だけに映画館に通っていた!」

その後、大学生の頃に、佐田啓二さんと仲の良かった  監督から映画に出て欲しいと言われ、断るつもりでいたが、佐田啓二さんの話をしてくれた時に、頭を叩かれた感じになり、出演をOKしてしまったそうです。

家に帰りその話をおばあちゃんにしたところ、昔、中井貴一さんが生まれた時に、佐田啓二さんが「この子は、俺の後取りになるよ」と言っていた事を話してくれたそうです。その話を聞いてからカメラの前に立った中井さんは、緊張する事なくお芝居ができたそうです。

中井貴一「父を求める為だけに映画館に通っていた!」

俳優としてスタートを切った中井貴一さんですが、俳優人生は壁だらけで、一つ一つ覚える事も大変だったそうです。

しかし、デビューからヒット作に恵まれ、「ふぞろいの林檎たち」でも、さらに人気を博しました。当時は、パワハラ、セクハラは当たり前の世界だったが、その経験が良いと思える事もあったそうです。

また、アドリブが苦手な共演者、柳沢慎吾さんに、アドリブを仕掛け、ドツボにはめた事もあったとか。現在、公開中の映画「嘘八百 京町ロワイヤル」では、演出を理解できていない出演者がいたので、今度は、その出演者の為に、中井さんがフォローに回ったそうです。

中井貴一さん、貴重なお話をありがとうございました!

◆2月3日放送分より 番組名:「伊集院光とらじおと」内「伊集院光とらじおとゲストと」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200203100000

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