TBSラジオ「プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」毎週木曜夜9時から放送中!
「マイゲーム・マイライフ」のゲストにストレイテナーのギタリスト・大山純さんがやってきました。
チマチマとコツコツ進めるゲームを好む大山さんが最も熱中したのが『世界樹の迷宮』シリーズ。
そして、大山さんの“チマチマゲーム”史のルーツとも言えるかもしれないのが、『絵描衛門(デザエモン)』です。

大山「(ハマったソフトで)覚えているのが『絵描衛門』っていう。絵描き、衛門と書いて、『デザエモン』と読むんですけど」
宇多丸「むちゃくちゃ当て字ですね」
大山「ははははは」
宇多丸「これどういうゲームなんですか?」
大山「シューティングゲームをデザインできるんです」
宇多丸「ああ、自分でゲームが作れる系のソフト。(『絵描衛門』について検索しながら)へぇ~、あ、キャラクターをドットで作ったり……」
大山「そうです」
宇多丸「これ、すごい楽しそう! え、これ、無限にやっちゃいそう」
大山「音楽とかも結構いじれて。でも、子どもが譜面を作ってもまともなものにはならない……」

宇多丸「ははは。音楽は特に奇怪なものになりそう(笑)」
大山「ははははははは」
宇多丸「これが初の! 大山さん初の作曲!」
大山「ということになるかもしれないですね」
宇多丸「どんなゲーム作ったんですか? 基本的には縦スクロールシューティングが作れる?」
大山「はい、そうですね。あの、本当はカッコいいの作りたいんですよ。でも、描けるのがフルーツくらいなんですね。マルに棒をつけて……」
宇多丸「なんで?(笑) 戦闘機とかじゃないの? フルーツ!」
大山「戦闘機は……、サンプルのゲームに絶対に勝てないんですよ。
宇多丸「そうか、確かにね」

大山「(戦闘機なら)サンプルゲームをやっていたほうがましだ! という結論に……」
宇多丸「それはただの出来合いの縦スクロールシューティングですよね(笑)」
大山「自分で何か世界観を確立させようと思ってできたのが、フルーツ」
宇多丸「フルーツ(笑)」
大山「はははははは」
宇多丸「フルーツが戦う、ワケのわからない曲が流れるゲーム(笑)。(中略)いいなぁ。大山少年が作ったフルーツウォーズ」
大山さんの独特のマッタリとした口調と、奇妙なフルーツが戦う不思議なゲームとが、妙にマッチしていてとても味わい深い回となっています。
現在、大流行中の『あつまれ どうぶつの森』然り、やり始めると時間が無限に溶けていくチマチマ系ゲーム。この手のジャンルは、コロナで外出ができず暇を持て余す今、ぴったりなのではないでしょうか。各ゲーム会社さん、新作とは言いません、過去作の移植で構いませんので、チマチマ系ゲームのダウンロード配信をぜひともよろしくお願いします!

(ドラクエ1を買ってもらって初めてRPGをやったところ……)
大山「小学校の低学年で。初のRPGの意味がわからず、『逃げる』を選んでロトの洞窟まで行って死ぬゲームみたいな」
宇多丸「ははははは。遊び方がよくわからない結果あんまり面白くなかった(笑)」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)
◆4月9日放送分より 番組名:「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200409210000