1月1日(土・20:30 )から満を持してスタートした、ダイアンの関東初冠番組『ダイアンのTOKYO STYLE』。東京に進出して、もうすぐ4年のダイアンが精一杯“ダイアンなりの”TOKYO STYLEをお届けする30分間…… のはずが、どうやらダイアンのお二人には毎週、リスナーにもっともっと伝えたいことがあるようです。
大切な場所を取り戻して
—— まずは、関東初冠番組おめでとうございます。
津田:ありがとうございます。
ユースケ:ありがとうございます。
—— 2回のスペシャル番組を経て、ついにレギュラー化となりました。津田さんは番組内でレギュラー化を告げられた際、ずいぶん驚かれていましたね。
津田:そうですね。重大なことは、なぜかぼくはいつも知らないんでね(笑)。
ユースケ:本人に伝える様子も、リスナーさんに聞いていただいた方が。その方が、やっぱり「厚み」が出ると思うんで。そこはぼくの計算ですね。
—— 厚み……。ですが、たしかに津田さんと一緒に驚きながら喜んでしまいました。
津田:びっくりしましたよね。でも普通にほんまに嬉しかったです。関東初レギュラー。1月1日のスペシャルで知ったのも、また縁起いいじゃないですか。
—— 2022年最高のスタートですね。ダイアンさんと言えば、漫才はもちろん、ロケやテレビなどたくさんの強みがあると思うんですが、ファンとしてはお二人の「ラジオ」には特別な想いがあると思うんです。お二人の中ではいかがですか?
津田:もちろんもちろん。やっぱりラジオはかなり大事なもののひとつで。舞台、テレビ、いろいろありますけど、その中でも二人がいちばん自然な感じでやれてるものかなとも思いますし。
ユースケ:ラジオって、その人の力が如実に表れると思うんですよね。そんな中で「今日も聴いてます」とか「おもしろいです」とかって言ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいですし。「このままでいいんや」みたいな自信ももらえたりしますね。
—— 関西のラジオ番組の毎週レギュラー終了には、相当なショックを受けた人も多いと思うので「待望のスタート」に立ち会えて本当にうれしい想いです。
津田:あははは(笑)。喜んでもらえてたらうれしいですね。

ちょっと……みじかない?
—— そんな、待ちに待った『ダイアンのTOKYO STYLE』ですが、現在は30分番組です。スペシャルやこれまでの長尺の番組とは、やはり勝手が違いますか?
津田:やっぱり、あっという間に終わってしまうというか。ユースケのエンジンがかかってきたら、もう終わり!?みたいな(笑)。
ユースケ:俺、合わせれてないやん、30分に。どんな下手くそやねん(笑)。
津田:まあ、でも正直あと一展開、二展開いきたいな……というところで、終わってしまう感じはありますよね。この枠いただけただけでも本当ありがたいんですけど、もうちょっと長い時間でやれたらなあ、っていうのがほんまはあるんですけどね。

ユースケ:長くなるとさらにできることも増えるやろうなっていうのはありますね。
津田:お天気か? お天気の話か?
ユースケ:ユースケのお天気情報な。天気って、やっぱり大人の証拠というか。
一同:はははは(笑)。
ユースケ:「なに大人のふりしとんねん」と思っとったんですよ。でも大人になると、やっぱり自然と天気が気になるというか。天気ってこんな大事なんやな、と思いながら天気予報ばっかり見てしまいますね。
津田:3時間番組のときは、20分ぐらいお天気の話してたもんな(笑)。
ユースケ:そうなんですよ。だから、お天気の話もできるぐらい、ほんまにいろんな話をしたいんですけどね。コーナーもしっかりやっていって、よりリスナーさんも巻き込んでやっていきたいですね。
—— ウズウズされてる、ハガキ職人のみなさんがたくさんいらっしゃるでしょうね。
ユースケ:そうやと思うんですよ(笑)。
狙うは、かき集め戦略?
—— Podcastでもランキング1位を獲得されましたし、話題を呼んで時間の拡大も目指していきたいですね。
津田:そうですね。
—— 戦略はありますか?
津田:だから……(TBSラジオ番組表を見ながら)どっか、斉藤さん(ジャングルポケット)とか、2時間番組やってるから5分ぐらいくれへんのかな?
ユースケ:この、高見沢(俊彦)さんの番組から数分もらわれへんかな。
—— はははは(笑)。
津田:お前、高見沢さんの番組30分しかないやんけ(笑)。もっと長いとこから取らな。あ、コシノジュンコさんと高見沢さんに5分ずつもらおか?
ユースケ:そうするか。あと照英さんにもいただいて。
津田:一応、吉永小百合さんにも挨拶いく?
—— やめといた方がいいですよ(笑)。
ユースケ:挨拶だけ……。今後、ちょこちょこなんかもらうかもしれないですけど、っていう挨拶を先に。
津田:はははは(笑)。でも伝えていくのは大事やからな。
東京のおしゃれはダイアンに。

—— さらなるかき集め拡大のためにも、まずはこの30分を大事に使っていきたいですね。お二人にとって、東京のスタイル、トレンドというトピックスはいかがですか?
津田:いやあ、……どう?(笑)
ユースケ:そうですね。意外と芸人さんもおしゃれな人たくさんいてますし、おしゃれとかファッション、トレンドって相性が良いというかね。その代表として、預けてもらったんやなと思って、重みを感じてます。
—— あ、芸人さんのおしゃれはダイアンさんが預かったということですか?
ユースケ:芸人さんのおしゃれを任せたぞ、ってTBSラジオさんに言われてる気がして。なんか前までは大阪の方で、「なにわ」を任されてたんですけど、今度は東京のTBSラジオさんで「おしゃれ」を託されたんで。そういう一面も見せていきたいなと思ってますね。

—— お二人のおしゃれレベルは、今どのくらいでしょう?(笑)
ユースケ:もう4回も5回も放送してきてるんで(取材当時)、だいぶ上がってきてますね。
津田:やっぱり4年前が一番ダサかったと思うねん。なんか二人ともジャージみたいなん着て、カジサックみたいな格好してたから(笑)。
ユースケ:お前な。
—— そうですよね(笑)。
ユースケ:すごいダサかったんで。
—— そうですよね、って言ってしまいました。すみません。
津田:ちょっと……!(笑)。でも、ほんま俺らのおしゃれに、この番組が燃料をくべてくれてるというかね。おしゃれのジェットエンジン積んだ、みたいな感覚ですよ。だから飛躍的に伸びると思いますよ。
ユースケ:そうですね。ゆくゆくは、ラジオですけど衣装さんつけてもらって。オリジナルブランドとかも出したいと思ってますし。
—— はははは(笑)。あ、津田さんは念願の「展示会へのお呼ばれ」にとどまらず、招待までできてしまうわけですね。
津田:そう! 招待したろ思ってるんですわ!
—— それぐらいの野望を持って。
津田:えへへへ(笑)。どうせやるんやったらね、それぐらい突き抜けた方がいいんでね。

—— ですが、どうしても中條健一(吉本新喜劇)さんや、学生時代の超小顔の先輩のお話などなど、「なにわ」が押し寄せてくる回もありますね。
ユースケ:ちゅう、じょう……。誰ですか?
津田:お前のよう知ってる中條さんや! 真緑の服着た!
ユースケ:ああ……。緑の服しか着ぃひんて決めたときは、勇気要ったでしょうね。茨の道やったと思います。
津田:はははは(笑)。それ失礼やからな、わけのわからん(笑)。
届けたいのは“老若男女”

—— 飛躍を目指して、これまでのリスナーに加えてたくさんの方に聴いていただけるラジオに、ということですね。
津田:そうですね。やっぱり、何層って言うんでしたっけ? F1?F2?
ユースケ:A4?
津田:A4? 紙やないか。
—— はははは(笑)。
津田:でも10代の方とか味方についたら、本当に強いと思うんですよね。今まで聴いてくれてた人たちプラス、10代、20代とかのおしゃれな若い人にも聴いてもらって。ほんまに、ろうにぇくなんの(おそらく:老若男女)問わず聴いてもらえる番組にしたいですね。
ユースケ:なんでしょうね、ぼくらの結構いろんな芸能人の方の話もさせてもらったりするんですけど、関西のときと同じではダメやと思うんで。やっぱりビッグダディの話とかもしすぎてたんで、その代わりを今、大急ぎで見つけてますので。石田純一・壱成さん親子にはだいぶ惹かれつつありますけれども、そのへんのとこも今大急ぎで精査しておりますんで、もう少々お待ちください。リスナーさん含めみなさん育てて行ける楽しい人を探して、さらに回を重ねるごとに、聞き応えのあるラジオにしていきたいと思います。
—— その先に、番組時間の拡大が待っていると最高ですね。
津田:そうですね。高評価をいただき続けて。そしたら自ずと、何分かずついろんなところから集まってくると思うので。
ユースケ:「気づいたらすごい長くなってるラジオ」が理想ですね(笑)。

ダイアン/ユースケと津田篤宏により、2000年に結成されたお笑いコンビ。主に漫才を披露し、2009年「上方漫才大賞」第44回 新人賞、2007年、2008年と「オートバックスM-1グランプリ」決勝進出を果たすなど、実力派のコンビ。芸歴18年目の2018年4月に東京へ上京。同年、「上方漫才大賞」大賞を受賞した。2020年4月にYouTubeチャンネル「ダイアン公式チャンネル」開始。2021年10月-11月に20周年単独ライブツアー『まんざいさん』を開催。
ダイアンのTOKYO STYLE(毎週土曜20:30 - 21:00)
ダイアンにとって、初の東京冠番組。ダイアンがダイアンなりの精一杯のTOKYO STYLEでお届けする30分間。 ホーム・大阪で、肩の力の抜けたラジオのトークが人気のダイアン。 そんな二人が、アウェイ・東京で肩に力の入ったトークをお届けします。
Photo:藤原慶 Text:中前結花 Edit:ツドイ