TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日朝8時30分から放送中!
リスナーの皆さんから寄せられた気になる話題を取り上げる「ふらっとトピック」のコーナー。4月18日(月)放送のテーマは、
「にわかだって楽しみたい!プロ野球の見どころを教えます!」
先週、佐々木朗希投手の話になった際、滝沢カレンさんが「野球のルールあんまりよくわからない」と言っていたのですが、リスナーの方からも同じようなメールが寄せられました。
教える相手がカレンさんという事で、「ちょっとヒヤヒヤしている」という喜入アナ。「なかなか一筋縄じゃいかないかもしれませんが、相当な準備をしてきました私。傾向と対策を、いろんな例えを考えてきました。」ということで気合十分。
まずはカレンさんに野球について今現在知っていることを、教えてもらいました。
・帽子を被る競技だということ。
・ボールは手のひらサイズだということ。
・しゃがんでいる人は、ボールが顔に当たる可能性が高いからあみあみの硬めな顔をしているということ。
・両手が素手で手ぶらの人はいないということ。
・9回何かがあるということ。
・あの白い四角いお皿みたいなのが鍵を握ってるということ。
・あとゴジラ松井さんは強いということ。
・ホームランは席の人までボールが届いたときということ。
これが全てというのを聞いた喜入アナは「帰ってもいいですか」と一言(笑)
そんなカレンさんが、今知りたいことが、「打つ人投げる人がいることしかわからず、人の役割がわかっていません。」
これが悩み。ここから喜入アナの指導スタートです。
喜入:野球はですね、9人対9人で争います。9回とは関係ないですよ。結構野球って9という数字と縁があるので、これはいい着眼点だと。
滝沢:なるほど9人対9人で。
喜入:全部でざっくり言うと、四つの役割があります。打つ人、投げる人。あと二つありまして、守る人、で一番大事なのが、走る人です。
滝沢:あれ、走る人…。
喜入:走る人がいる。打つ人投げる人守る人走る人。よく聞くのが打つ人のことをバッター。それで投げる人のことをピッチャー、一番大事な走る人、これランナーといいます。
滝沢:本当にランナーなんですね。ランナーというのは。
喜入:一瞬でわかります。何も持ってません。あれ?何も持たずに走る人のことを、ランナーです。
向井:いましたね。
喜入:手ぶらの人がいるんですけどその人が一番大事です。ランナーです。
滝沢:いいですか?何も持ってない人は、どこにいるんですか?
喜入:これがですね、変身するんですよ、最初から何を持ってない人はいないんです。最初木の棒を持ってる人が、いいことをしたら…いいことをしたら、手ぶらになれます。
向井:打ったらでいいですよ!そこは打ったらで大丈夫だと思います。
滝沢:そうするとそれが良いとされて、もうあなたは特別に何も持たなくていいです…
喜入:いいですよということで、ランナーになれる。野球というのは、簡単に言うと、すごろくなんです。
滝沢:へー、すごろくなんですか!
喜入:頭の中にダイヤモンドを書いていただいていいですか?四角形のダイヤですね。
滝沢:書けました。
喜入:その一番下の角っこあるじゃないですか。
向井:お皿ですよ、さっき言ってた。
向井:このお皿をランナーが、進んでいくゲームなんですよ野球って。すごろくで。
滝沢:ちょっと人生ゲームみたいな感じの。
喜入:そうなんですそうなんです。はい。良いことをしたら1個進めます。
滝沢:いいことっていうのは何?どんないいこと?
向井:ややこしくなってます!いい行いみたいな、ごみ拾いしたらみたいになってます、今!
滝沢:ちょっといいことをすると、進める?
喜入:進めてあげたいですけど、野球においていいことっていうのは、例えばピッチャーが投げたボールを打って、それが誰もいないところに転がります。守る人のいないところに転がったら、すすめます。
滝沢:転がるってことが重要?
喜入:転がることが大事なんです。
滝沢:私達にとって?
喜入:打った人にとってですね。打つ人にとっては、ゴロ、転がすといいことなんです。結局打ったときに、ノーバウンドで相手に取られてしまったら悪いことなので、ランナーに変われないんですよ。
滝沢:じゃあどうなるんでしょう?
喜入:もうベンチに帰ります。アウト。
滝沢:それをアウトって言ってるのか・・・
喜入:お笑いで言うとアウトはスベることです。3回スベったら攻守交代。攻撃と守備が交代です。
滝沢:3回まではじゃあ大丈夫なんですね?
喜入:大丈夫です。3回スベるまでOKで、小笑い中は弱い大爆笑ぐらいあって、野球は。
滝沢:あー!ホームラン!
向井:なるほど、わかりやすい。
喜入:これは、ノーバウンドで、先ほどおっしゃったスタンドに入る、これ大爆笑です。
滝沢:ホームランでもやっぱり走らなければいけないんですか?
喜入;ゆっくり走って大丈夫です。ただ一周味わいながら、1周走ると。
滝沢:へー!ステキ!
喜入:でもこのお笑いに例えたのはなんでかっていうと、球場に行ったときに、あのお客さんのボルテージでわかります。ヒットだったら、「よしよしよし」。2個目に大きなヒットだったら「おー!」。三つ目に大きいヒットだったら「うわー!」ってなって、ホームランだったら、ドカーンですから盛り上がりでどれぐらいいい事なのかわかります。
滝沢:すごいことなんですね、やっぱりホームランっていうのは。
向井:ホームランはすごいことですよね。カレンさんどうですか?今わかんないことは。
滝沢:今わかんないことは、これって対決じゃないですか。その悪いことになってしまったとき、走れなかったときは相手は嬉しい。相手は何点もらえるんですか?
喜入:点はもらえないんですよ。野球は、打つ方からしたら、いっぱい点を取りたい。投げる方からしたら、なるべく点を与えたくないということなんです。
滝沢:じゃあ、打たないと点はもらえないと思っていいですか?
喜入:そうです。
滝沢:打つ側しかもらえない?
喜入:そうです。もう今や野球はマイナースポーツですから、もう半分以上の人がルール知らないという統計もあったりするので。
向井:だから本当にカレンさんみたいに全くわからない方もいっぱいいるから、それが珍しいことじゃないんですよ。
滝沢:良かった。
喜入:何かきっかけであったり、全部は知らなくても、ちょっと面白いなと思ってもらえればということなので今日「ホームランおもしろそう!」だったらそれで十分です。1個覚えてもらえれば。それぐらいから入って、ちょっとずつ調べていただければ。
滝沢:はい、見たくなりますもん!だって、これを確認したいですまず。
喜入:今手元でですね、丁寧に全部メモしていただいて、3回滑りアウトって(笑)
滝沢:うわーためになる!
向井:やっぱだから今回のこの佐々木朗希投手が完全試合をやったっていうのを言われても、果たして何やったんだろうってわかんないですよね?
滝沢:完全試合…はい。
向井:それが28年ぶりでしたっけ?
喜入:槇原さん以来なんですけども。この完全試合というのは、投げる人=ピッチャーに与えられる称号です。なので打つ人のことではなくて、守る人、投げる人のことを評価して言う言葉なんですよね。
滝沢:そっちだったんですか!?
喜入:そっちなんですよ。なので佐々木朗希投手は投げる人です。
滝沢:投げる人?
喜入:投げる人がすごいことをした。
滝沢:でも点にはならないんですよね?
喜入:点にはならないんです。ただ、相手に点を与えてないので佐々木朗希選手のチームが1点でも取ったら勝ちなんですよ。
滝沢:そっか!もうずっと守り続けてくれたってことですかこの方は。
向井:ずっと0点に抑え続けた。
喜入:お笑いバトルで相手をいかに滑らせるか、自分がいかにウケを取るかっていう戦いで佐々木朗希投手は相手をひと笑いもさせてないんですよ。
向井:なんかいやなやつですけど(笑)その例えが。でもそういうことですね。抑えたい相手を抑えた。
喜入:相手にはもうひと笑いもさせずになので、こっちはちょっとクスッと笑わせるだけで勝てる。
向井:例えば三振っていうものってわかります?
滝沢:三振…三振。
喜入:3回振るって書きます。そっちですね。はい。だとしたらわかります。振るってことだから、3回振る。
向井:1人のバッターをアウトにするときに、3回空振りさせたらアウトになるんですよ。
滝沢:アウトっていうことは、3回その人が、佐々木さんが3回投げたんですよね?
向井:3回投げて、チャンスはあったのに3回も取れなかった。3回投げて…喜入さんちょっとお願いしていいですか。
喜入:滝沢さん、バットを持ってると思ってください。私が佐々木です。で、ボールを投げました。で、振りますよね。当たりません。これ一つ空振りです。はい、もう1球投げました。はいこれで二つ。もう1球投げました空振り、これで三つ空振り。すると、一つアウトになるんですよ。
滝沢:なんでこう、「イイ!」みたいなポーズで?
向井:喜入さんがガッツポーズみたいなのするからアウトのときに、「イイ!」みたいになっちゃってる。
喜入:野球場には黒い服を着た審判という方が4人います。この審判の人が、私が今やったグッドポーズみたいのやったらアウトってことです。
滝沢:なぜですか?
喜入:そう決めてるからです(笑)。それはもうルールで飲み込んでください。手を横に広げたらセーフ。
滝沢:それはわかりやすいです。
喜入:なので、これを見てると今の横に広げたらセーフで、ぐっとポーズしたらアウトなんだっていうのは、必ず審判しますので。
滝沢:じゃあその方を見てれば何だったかがわかるんですね?ボールがどこにいったかわかんなかったとしても。
喜入:わかります。
滝沢:わかりやすい
喜入:結局3回振ってボールに当たらなかった、例えば滝沢さんは、もうその時点でベンチに戻らなきゃいけない、アウトになっちゃったから。
滝沢:一番悲しいのがもうベンチに戻ること…
喜入:悲しいです。空振り三振って言うんですけれども…正直、何もできなかったんですよ。バッターとしては。
滝沢:そっかあ。辛い
喜入:そうなんですよ。それを27人連続でつらいことをさせたのが佐々木朗希投手。
滝沢:辛いことをさせた…え、すごくないですか!?
喜入:三振だけじゃないんですけどいろんなアウトの方法あるんですけど、基本的にもう佐々木朗希投手はボールを打ちやすいところに投げてるにも関わらず、バッターは何もできなかった。
滝沢:なぜですか。打ちやすいとこなのに。
喜入:例えば、滝沢さん構えるじゃないすか。僕がボールを、例えば5m頭上に投げたら打てないじゃないですか。これはボールって言って、ピッチャーにマイナスポイントみたいのがあるんですよ。
滝沢:あーなるほど。
喜入:あまりにも変なところに投げてしまうと打てないじゃないですか。なので基本的に野球はバッターの打ちやすいところに投げるっていうのがルールなんですよ。で、そこに必ず投げないといけない。投げられなかったら、ピッチャーにマイナスポイントが付くんです。
滝沢:そっか良くなかったすぎると。
喜入:そうです。だから5メーター上に4球なんですけど、4球投げたらバッターは、
ランナーに変わることができます。
滝沢:なんで4になっちゃう…?
向井:そこは難しいですね、フォアボールというのがあるんですけど。
滝沢:なるほどまた違う。4球投げたら、バッターになれる?
喜入:すごろくで言うと一マス進めるんです。
滝沢:おー、チェンジしたんだ立ち回りが。打つ人が走れたのに、走れるんだ。
喜入:そうなんですよ。
滝沢:じゃあそのグローブを今度は置いて走れる?
喜入:バットを置いて走るということになります。ランナーはバットを持った人がランナーに変わります。で、グローブを持った人は敵ですみんな。守る側です。
・・・というこで、なんとか前半を終了とにかく滝沢カレンさんの感性に驚かされた回になりました。前半終わって喜入アナは「こんなに感触が無かった仕事は久しぶりです」と反省しきりでしたが、後半は今年のプロ野球の見どころについても解説しています。