女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」(TBSラジオ・平日あさ6時20分頃)。

ポインセチア の「赤」を復活させるには?の画像はこちら >>

12月1日は、この時期、お花屋さんでもよく見かけるようになった「ポインセチア」のお話でした。

お花屋さんの店先に並んだポインセチア。これを見かけると、「ああ、クリスマスが来るんだなぁ」という気持ちになりますよね。

このポインセチア、メキシコなど、中南米の原産。メキシコでは、「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれています。直訳すれば、「素晴らしい夜」ですが、これは、「クリスマス・イヴ」を意味する名前でもあるようです。

「ポインセチア」というのは、人の名前が由来です。メキシコの「ポインセチアさん」かと思いきや、アメリカ人でした。アメリカの大使「ポインセット」さんが、メキシコ駐在中に、自生していたこの植物を見つけ、帰国するときに、アメリカに持ち帰って、普及させたということです。

ポインセチアが日本に伝わったのは、明治時代です。そのころは、「猩々木」と呼ばれていました。「猩々」とは、中国の伝説に登場する架空の動物で、お能では、赤い衣装で表現されます。ポインセチアの鮮やかな赤に、この「猩々」のイメージが重なったのかもしれませんね。

さて、ポインセチアは、この季節の贈り物としても人気があります。でも、もしいただいたら、どんな世話をすればいいのでしょうか。

まずは温度。
ポインセチアは、寒くて湿っている環境が苦手です。できるだけ日光がよく当たり、気温が10度を下回らない場所に置いてあげるのがいいそうです。室内でも、窓際など寒くなる場所は、気をつけるようにしましょう。

また、水のやりすぎには、ご注意を。乾燥に強いので、土が乾燥したのを確認してから、水やりをしても、遅くはありません。ただ、基本的には、丈夫で、お世話が難しくない植物。今年、入手したポインセチアを、ずっと飾っておくことができます。

皆さんもご存知かと思いますが、ポンセチアの赤やピンク、あるいは白の部分は、花ではなく「苞」と呼ばれる部分です。冬に近づき、日が短くなることで、色が変化してゆきます。

ですから、もし、次のクリスマスも、赤やピンクを楽しみたいなら、9月の後半ぐらいから、人工的に暗い状態を作り出して色をつけます。夜7時ごろから、押入れに入れ、朝になったら光にあてる。一か月くらい続けると、苞が色づいてきます。いったん色がつけば、あとはふつうに飾っておいて大丈夫です。

ポインセチアをいただいたら、または買ったら、上手にお世話をして、長く飾ってあげてくださいね。

◆12月1日放送分より 番組名:「檀れい 今日の1ページ」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201201062000

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