毎週月曜日~木曜日、朝8時30分からお送りしているTBSラジオ「伊集院光とらじおと」
「伊集院光とらじおとゲストと」1月19日(火)のゲストは、作家の新川帆立さんでした。
宝島社が主催する「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した作家の新川帆立さん。
まず、ペンネームの由来について尋ねると「本名に帆立の帆という字が入っていて、いつも電話で帆立の帆ですっていう風に伝えていて。その流れで丁度覚えてもらいやすいかな」と教えてくれ「実験ができないんで調べられないけれども、僕はそう思うます」とのこと。「サザエさんの新キャラクターみたいですよね」とひと笑い誘ってくれました。
また、その経歴も一風変わっていて伊集院は「もらっているプロフィールだけで聞きたいことが大渋滞」と話し、作家となった経緯についてイチから伺っていきました。
新川さん曰く「高校生の頃から作家になりたくて」「そのためには資格のある専門職で日銭を稼ぎながらトライしなきゃと思って」ということから弁護士になったそうです。

そんな新川さんが作家を目指したきっかけとなった本が夏目漱石の『吾輩は猫である』。
伊集院がその魅力についてうかがうと「猫目線で書いてあって、猫が可愛いんですね、まず。そして、先生が結構自虐と言うか自分の悩みをちょっとした笑いに変えて書いてあるのでゲラゲラ笑いながらも、ちょっと自分の悩みも軽くなる」と解説。
この紹介に伊集院は「新川さんから『吾輩は猫である』のざっくりしたところを聞いて、その本売れそうと思った」とその話に引き込まれていきました。
さらにプロ雀士としても活動していた新川さんと、麻雀の話に発展。伊集院がその活動から何を学んだかをうかがうと「理不尽さ。

新川さんは「このミステリーがすごい!」大賞に応募するにあたって、過去の講評から傾向と対策を分析。
曰く「一つ目が強いキャラを立てること。二つ目が派手にすること。三つ目が魅力的な謎をいくつか入れること。四つ目が新しい設定とか新しい素材を何かしら入れること。実は五つ目が大事かなと思って、これが物語の根底に現代的なテーマを入れること」
と明確に答え、伊集院と竹内は「すっごい本格的で明確!」と驚嘆。
特に先に新川さんが大賞を受賞した『元彼の遺言状』を読んでいた竹内は、伊集院が「首がもげちゃうんじゃないかっていうぐらい今の話に肯いていた」と言うほど、この話に納得!ミステリー小説でネタバレをしないという制約のもとで、この小説を読んだ興奮を言葉にできない言葉で伝えていました。
魅力的な語り口で伊集院と竹内をどんどん引き込んでいった新川帆立さんのお話でした!
◆1月19日放送分より 番組名:「伊集院光とらじおと」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210119100000