毎月最初の月曜日は、天気が好きすぎる気象予報士・増田雅昭さんがご出演!
3月1日は「ドラマと天気について」と題してお話しいただきました。
4月からスーさんのドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」が始まるということで、今日はドラマと天気予報についてお伝えしました。
この春から放送されるNHKの朝ドラ(連続ドラマ小説)「おかえりモネ」も、宮城県・気仙沼に生まれ育ったヒロインが気象予報士。上京して気象会社で働いたのち、故郷に戻って気象予報士として貢献する姿を描くそうです。ちなみに、ドラマの中では“テレビで有名な気象キャスター役”もいるそうで、西島秀俊さんがその役をされるとのこと。どんなキャラなのか、モデルになっているキャスターはいるのか、個人的にはすごく気になっています。
過去にも、、、
2000年4月にフジテレビ系列で放送された「天気予報の恋人」。
主演の佐藤浩市さんが気象庁の予報官役でした。また、このまったく同じタイミングで、TBSでも「君が教えてくれたこと」というともさかりえさんが主人公の、天気予報に関するドラマがあったんですね。
さらに、2002年のNHKの朝ドラ「まんてん」は、主人公が気象予報士になって、その後、宇宙飛行士になるという話。2003年10月に日テレ系列で放送された観月ありささん主演ドラマ「あした天気になあれ。」など…放送ラッシュの時期もありました。
ドラマで気象予報士が取り上げられると、その直後~数年後にかけて、気象予報士試験の受験者数が増える傾向があります。
▼今年も春からNHKの朝ドラで取り上げられることを考えると、そのあと、受験者数が増えて倍率が上がってしまうかもしれません。
気象予報士を目指しているかたは、次の試験=8月で合格しておきたいですね。
天気がテーマのドラマが放送されるとき、しばしば気象予報士が監修を頼まれます。例えば、2013年にテレ朝系列で放送されていた武井咲さん主演ドラマ「お天気おねえさん」は、事件や事故の原因が天気になっていて、それを推理・解決するという内容のため、気象予報士がトリックとか事件の原因を一緒に考えました。監修を担当した予報士に後日聞いたら、天気を事件の原因にするのって、けっこう無理があるというか、なかなか大変と言ってましたね。
ほかにも、NHKの朝ドラ「まんてん」のとき。気象予報士が宇宙に滞在するという内容だったのですが、「気象予報士が宇宙飛行士に採用されるためにはどうすれば?」という相談があったそうです。そんなこと今までにないので、相談されたかたは困ってましたが…。気象予報士が宇宙に滞在すれば、気象衛星より早く台風の発生を発見できる(当時は気象衛星の観測が今ほどリアルタイムでなかった)という、かなり壮大な話をしたところ、最終的にそういうストーリーになっていたようです。
撮影日の天気を予報したりもします!晴れのシーンを撮りたいのに、雨が降っていたら撮影できないですよね。「現場は雨が降ってきたんですが、何時頃まで待てば良いですか?」などはよく聞かれます。細かい時は、雲の広がり方…やわらかい日差しのタイミングはいつ?など聞かれることも。ちなみに、雨は人工的に演出できますが、晴れは人工的に簡単には作れません。ハリウッドで映画産業が発展したのも、雨が降りにくい土地だからと言われます。
日本でも、晴天が多い地域では、ドラマや映画のロケ地としてPRしています。
例えば、全国的に見ても晴れる日が多い岡山県は「ハレウッド」と銘打っています。関東地方も、特に冬場の平野部はほとんど晴れですし、もっともっと売り出してもよいかもしれませんね。
ということで、ロケ地としての街おこしの相談から、ドラマの監修、撮影の予報などなど、いつでも賜りますよー。まずは、スーさんのドラマは…?えっ、特に出番はない…。失礼しました!
◆3月1日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210301110000